東京大学

概要
調査番号 0406
調査名 アジア都市部の価値観とライフ・スタイルに関する調査(アジア・バロメーター 2003)
寄託者 猪口孝
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SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  〈アジア・バロメーター(AsiaBarometer)〉は,東・東南・南および中央アジアを対象とするアジアにおける過去最大の比較調査である。

 他の諸調査との対比における〈アジア・バロメーター〉の特徴は,これが普通の人々の日常生活に焦点を当てていることである。すなわち価値観や民主主義に重点を置いたものではなく,人々の不安,怒り,欲求,夢を通して庶民がどのように暮らしているかに着目した調査である。これに次いで重視したのは,家族,近隣地域,職場,社会的・政治的制度,市場などと個人との関係である。そしてこれは,アジアの一般人の日常生活,ものの見方や感じ方を調査データの形で示すという純粋な学問的興味から出発したものであるところが,他の調査とは基本的に異なる点である。また,〈アジア・バロメーター〉は文化および言語への配慮に努めている。

 〈アジア・バロメーター〉は,2000年実施の18カ国調査〈アジア・ヨーロッパ調査〉の延長・後続事業であり,これは少なくとも今後10年間,東・東南・南および中央アジアの20カ国において毎年実施される予定である。

 〈アジア・バロメーター〉は東京大学の東洋文化研究所に本拠をおき,多方面からの資金助成――企業,東京大学,文部科学省,および財団――を得,日本リサーチセンターの調整を介してギャラップ・インターナショナルのネットワークにより実施されたものである。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 各国とも20歳~59歳の男女。ただし、インドは社会経済階層がミドルクラス~アッパークラスの地区。
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ          計画標本   回収標本
         男  女   男  女
日本       388 412   398 459
韓国       406 394   407 393
中国       400 400   393 407
マレーシア    401 399   393 407
タイ       394 406   394 406
ベトナム     389 411   396 411
ミャンマー    394 406   391 409
インド      418 382   428 394
スリランカ    400 400   408 392
ウズベキスタン  384 416   370 430
調査時点 2003-06-02 ~ 2003-09-15
日本       2003年6月4日~13日
韓国       2003年6月3日~21日
中国       2003年6月2日~21日
マレーシア    2003年6月5日~7月13日
タイ       2003年6月12日~7月4日
ベトナム     2003年6月4日~7月16日
ミャンマー    2003年7月3日~24日
インド      2003年8月13日~28日
スリランカ    2003年8月9日~9月15日
ウズベキスタン  2003年6月4日~20日
対象時期 2003 ~ 2003
調査地域 日本
韓国
中国
マレーシア
ベトナム
インド
スリランカ
ウズベキスタン
タイ
ミャンマー
日本       全国
韓国       全国(済州道を除く)
中国       8大都市(北京,上海,広州,重慶,西安,南京,大連,
         青島)
マレーシア    全国
タイ       全国
ベトナム     ハノイ,ダナン,ホーチミン市,カントー
ミャンマー    4大都市(ヤンゴン,マンダレー,ラーショー,パテイン)
インド      4大都市(デリー,ムンバイ,コルカタ,チェンナイ)
スリランカ    3大都市(コロンボ,キャンディ,ゴール)
ウズベキスタン  7大都市(タシケント,サマルカンド,アンジジャン,
         ウルグンチ,プハラ,フェルガナ,ナマンガン)
標本抽出 確率: 層別抽出: 比例割当法
確率: 多段抽出
確率: 系統抽出

日本
・第1段階:日本のすべての市町村を,北海道・東北,関東,中部・北陸,近畿,中国・四国・九州の5地域に分ける。次に各地域の市町村を人口数により5つのカテゴリーに層化する。各ブロックに15歳~79歳の人口数に基づき比例割当方式で220の一次抽出単位(調査区)を割り当てる。
・第2段階:各ブロック内で,一次抽出単位を確率比例抽出法で無作為に選ぶ。
・第3段階:各調査区の住民登録台帳から系統抽出法により10人選び出す。
・サンプル総数2200,回収率58.8%である。当初,本調査は15歳~79歳の人々に実施された。しかし,他国の結果と比較するため,20歳~59歳の人々に関するデータを有効回答数としている。

(その他各国の抽出方法も概略同様になされているが,詳細については報告書参照)
調査方法 自記式調査票
個別面接法
日本は留め置き法,他の9カ国は面接聴取法。
言語は次のとおり。
 日本       日本語
 韓国       韓国語
 中国       北京語
 マレーシア    マレー語,英語,中国語
 タイ       タイ語
 ベトナム     ベトナム語
 ミャンマー    ミャンマー語
 インド      ヒンディー語,英語,ベンガリー語,タミル語
 スリランカ    シンハラ語
 ウズベキスタン  ロシア語,ウズベク語
調査実施者 東京大学東洋文化研究所(研究代表者:猪口孝)
実地調査は各国以下のとおり
 日本       日本リサーチセンター
 韓国       テイラー・ネルソン・ソフレ・コリア
 中国       中国社会科学院
 マレーシア    テイラー・ネルソン・ソフレ・マレーシア
 タイ       CSN & アソシエイツ・カンパニー・リミテッド
 ベトナム     TNSベトナム
 ミャンマー    TNSベトナム
 インド      TNS MODE
 スリランカ    TNS MODE
 ウズベキスタン  RAI ウズベキスタン(RAI Uzbekistan)
DOI 10.34500/SSJDA.0406
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 「アジア・バロメーター 都市部の価値観と生活スタイル――アジア世論調査(2003)の分析と資料――」,『アジアを社会科学するシリーズ[1]』,2005年7月,猪口孝/ミゲル・バサネズ/田中明彦/ティムール・ダダバエフ編著,(株)明石書店
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票][基礎集計表]
主要調査事項 (1)生活全般
 公共サービス(上水道,電気,都市ガス),生活の中のグローバリゼーション,環境問題の生活への影響度(空気の汚染,水の汚染,土の汚染,騒音公害),幸福感,生活の満足度(住居,友人関係,結婚生活,世帯収入,健康,教育,仕事,近所付き合い,社会の安全性,環境状態,社会福祉制度,民主主義制度,家族生活,余暇),世間一般と比べた暮らし向き。

(2)一般的な考え方
 生活における重要なもの,自分の子供(息子,娘)がなって欲しいと思う人,たいていの人は信用できるか,たいていの人は他人の役に立とうとしているか,道に迷った人を助けるか,たとえ他人でも家を継がせたいか,2番の親戚と1番の人のどちらを採用するか,主な家計維持者が働けなくなった場合,自分を××人(国籍)であると考えるか,自国人であることを誇りにおもうか,超国家的帰属意識,同国籍でも地域によるグループを意識するか,重視する帰属集団,男女の地位の平等,とても心配していること(社会的問題),各国による自国への影響,制度に対する信頼感。

(3)政府について
 自国政府の対処評価,政府支出増減に関する考え。

(4)選挙や政治について
 投票参加,社会や政治・選挙についての考え,政府の許可を必要とする場合の行動,政治システムへの評価,自国での権利満足度。

(5)普段の生活
 食事内容,食品購入時(価格か品質か),最近1ヵ月に飲んだアルコール飲料,交通手段,住居形態,今後1~2年以内の住居購入予定,住宅設備(現在ある設備,購入予定のある設備)。

(6)保有する電化製品・生活用品・自動車等
 現在世帯保有の電化製品・生活用品・自動車等,今後1~2年以内に購入予定のもの。

(7)サービス
 最近1年で利用経験のあるサービス(旅行,スクール,金融,通信等),今後1~2年以内の利用意向,企業認知,メディア別情報入手経路,新聞・雑誌・書籍の購入頻度,最近3ヵ月に日常生活の中で経験した症状,普段の生理時のケアで使用のもの。

(8)家族
 同居家族人数,家族構成,介護・看護が必要な家族の人数,18歳以下の子供の数,オムツ離れしていない子供の有無,子供のオムツのタイプ。

(9)属性
 性別,年齢,最終学歴,英会話の程度,未既婚,職業,収入のある家族数,世帯年収,宗教,教会・寺社への参拝頻度。
公開年月日 2005/10/12
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社会行動と社会的態度
政治行動と政治的態度
政治的イデオロギー
SSJDAオリジナルトピック 国際比較・外交
政治・行政・選挙
社会・文化
バージョン 1 : 2005-10-12
特記事項