東京大学

概要
調査番号 0757
調査名 日米LTCI研究会東京・秋田調査,2003
寄託者 日米LTCI研究会
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SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
メタデータ閲覧・オンライン分析システムNesstar 利用不可
調査の概要 2000年4月から開始され,2006年度から大きな改変が行われたわが国の介護保険制度は,欧米諸国ばかりでなく,急速に高齢化しつつある韓国や中国などアジア諸国からもその影響や効果が注目されている。本研究は,この介護保険サービスを利用する在宅高齢者とその家族を対象に縦断的調査を行い,介護体験の構造の分析,高齢者の在宅介護の支援の視点の模索,在宅生活の限界点とその規定要因を明らかにしようとしたものである。特徴としては,要介護高齢者と家族介護者両者の複合的視点,量的な統計研究と質的研究の組み合わせ,都市部と農村部の双方を対象とするといった点が挙げられる。

 調査を実施した研究プロジェクトは,ジョン・キャンベル,ルース・キャンベル,スーザン・ロング,須田木綿子が行ってきた高齢者ケアに関する日米共同研究を発展するかたちで発足された,日米LTCI(Long-Term Care Insurance:介護保険)研究会である。メンバーは,日米をまたぐ国際的構成となっており,政治学・文化人類学・社会学・社会福祉学・看護学・老年医学と多岐にわたっている。

 日米LTCI研究会では,都市部として東京都葛飾区,農村部として秋田県大館市(旧大館市・旧田代町)の介護保険制度の要介護認定を受けた在宅高齢者とその家族介護者を対象として,2003年5月から2007年6月まで2年のインターバルを入れて3回のパネル調査を実施している。本調査は,その第1回にあたる高齢者の在宅介護と健康に関する東京・秋田調査である。
調査対象 介護保険制度において要介護認定を受けた,在宅で生活している65歳以上の要介護認定高齢者とその主介護者
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 対象者数   1,577 [葛飾:1,057 | 大館・田代:520]
サンプル数  1,373
           (回収率)
 要介護者本人  1,085(68.8%) [葛飾: 695 | 大館・田代:390]
 主介護者    1,036(65.7%) [葛飾: 655 | 大館・田代:381]
 ペア       748(47.4%) [葛飾: 465 | 大館・田代:283]
 世帯回収    1,373(87.1%) [葛飾: 885 | 大館・田代:488]
調査時点 2003年5~6月
調査地域 都市部 :東京都葛飾区
農村部 :秋田県大館市・田代町(現在は大館市に合併)
標本抽出 各調査地域の要介護認定者名簿(※)に基づき,65歳以上要介護者本人に対して調査協力の依頼状を送付し,了解を得られた世帯を第1回調査の調査対象者としている。尚,χ2検定による,要介護度別にみたサンプル分布は,母集団分布と適合することが確認されている。

        [サンプル母集団]  [調査対象者(協力率)]
 葛飾    :   6,824人      1,057世帯(15.5%)
 大館・田代 :   2,009人       520世帯(25.9%)

※ 葛飾:2002年11月末日現在,大館・田代:2003年 2月末日現在
調査方法 訪問面接法
調査実施者 日米LTCI研究会
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 「介護体験の構造:在宅介護支援効果の最大化にかかわる要因の探求 (平成14-17年度文部科学省科学研究費補助金(基盤研究(A))研究成果報告書)」,2006年5月,研究代表者:高橋龍太郎
日米LTCI研究会編,高橋龍太郎・須田木綿子 編集代表,『新・MINERVA福祉ライブラリー5 在宅介護における高齢者と家族 ―都市と地方の比較調査分析―』,2010年3月10日,ミネルヴァ書房
・高橋龍太郎,齊藤曻編著『高齢者の疾病と栄養改善へのストラテジー』,2003 ,第一出版.
・高橋龍太郎「高齢者医療とケア」『ケアの社会倫理学』川本隆史編,81-104, 2005 , 有斐閣.
・Campbell, J.C. & Campbell, R.“Adapting to Long-Term-Care Insurance. In "The Changing Face of Aging."”Social Science Japan (Special Issue) 27, 3-5,2003.
・Kodama,H.,Suda,Y., Takahashi,R., Nishimura,M., Izumo,Y., Watanabe,M., Kudo,H.& Sasaki,H.“Family relationship for self-care-dependent older people at home.” Geriatrics Gerontology International 7, 252-257 ,2007.
・Kodama,H., Izumo,Y., Takahashi,R., Suda,Y., Hisashi,K., Hideaki,K., Masao,M. & Hidetada,S.“Family relationships of self-care-dependent older people and institutionalized rate to nursing homes.”Geriatrics and Gerontology International 9(3), 320-325,2009.
・Long,S.O.“Somone's old, something's new, someone's borrowed, someone's blue : changing elder care at the turn of the 21st century.” in Imagined families, lived families : culture and kinship in contemporary Japan, Hashimoto,A. & Traphagan,J.W. (ed), State University of New York Press, 137-158,2008.
・Suda,Y.“Strategies developed and dilemmas expreienced by skilled-sursing homes under the long-term care insurance system: An ecploratory study.” Japanese Journal of Social Services 4, 1-12,2006.
・Suda,Y.“Devolution and privatization proceeded and the centralized system maintained: a twisted reality faced by Japanese nonprofit organizations.” Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly 35(3), 430-452,2006.
・Suda,Y.“Depressive symptoms among and care problems for seniors in Japan.” International Medical Journal Vol.17, Supplement No.1, 19-26, 2006.
・出雲祐二,児玉寛子,西村昌記,高橋龍太郎,須田木綿子「都市部と農村部における在宅要介護高齢者と家族介護者の基本属性に関する記述的分析」『秋田桂城短期大学地域総合研究所研究所報』7,1-15, 2004.
・出雲祐二「家族介護の実態と将来-そして家族の関係は?-」『日本老年医学会雑誌』43(3),375-382, 2006.
・児玉寛子,出雲祐二,須田木綿子,高橋龍太郎,西村昌記「嫁の介護意識: 東京と秋田の比較から」『秋田桂城短期大学地域総合研究所研究所報』8,103-117, 2005.
・児玉寛子「主介護者と要介護者における関係改善の要因に関する一考察:2003年 在宅と健康に関する東京・秋田調査から」『日本社会福祉学会東北部会「東北の社会福祉」』3,1-15,2007
・西村昌記,須田木綿子,Campbell Ruth,出雲祐二,西田真寿美,高橋龍太郎 「介護充実感尺度の開発-家族介護者における介護体験への肯定的認知評価の測定-」『厚生の指標』52(7),8-13, 2007.
・須田木綿子「介護保険制度下における介護老人福祉施設の適応戦略とジレンマ」『社会福祉学』45(2),46-55,2004.
・高橋龍太郎「高齢者と低栄養」『総合ケア』15(7), 12-15, 2005.
・高橋龍太郎「地域在住要介護高齢者の低栄養リスクに関連する要因について」『秋田看護福祉大学 地域総合研究所「研究所報」』1,35-40,2006.
・「要支援・要介護高齢者と家族・在宅生活の限界点(平成14-15年度厚生労働省科学研究費補助金政策推進事業成果報告書)」,2004,研究代表者:須田木綿子
・「要支援・要介護高齢者と家族・在宅生活の限界点に関する質的研究(平成17年度ユニベール財団研究成果報告書)」,2005,研究代表者:須田木綿子
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 [A票:要介護者]
 ・属性
   性,年齢,学歴,婚姻状態,家族構成(同別居),経済状態(収入・支出),居住形態
 ・健康状態
   要介護度,主観的健康,ADL(※1),IADL(※2),社会的活動能力,うつ状態,モラール,食生活
 ・認知障害の有無および程度(MMSE)
 ・歯(入れ歯)の手入れや髪,髭の手入れの有無
 ・家族介護者との続柄や介護のきっかけ
 ・同居家族,孤立感
 ・介護者,主介護者,主介護者との関係
 ・介護に関わる意思決定への参加の程度

[B票:主介護者]
 ・属性
   性,年齢,主介護者との続柄,学歴,婚姻状態,家族構成(同別居),就労状態,経済状態,介護に関する収入と支出,居住形態
 ・健康状態
   主観的健康,蓄積的疲労,うつ状態,モラール
 ・要介護者の属性
   性,年齢
 ・要介護者の健康状態
   要介護度,視力・聴力・マヒ・床ずれの有無,食生活,ADL,IADL,栄養不良の有無,医師から診断された病気,入院・往診・通院歴,認知症に伴う問題行動の有無と程度など
 ・歯(入れ歯)の手入れや髪,髭の手入れの有無
 ・介護年数,介護のきっかけ
 ・介護負担感(ZBI),介護充実感,介護に対する姿勢(コーピングなど)
 ・介護に関わる意思決定への参加の程度
 ・家族や周囲の協力と手助け,高齢者との関係
 ・高齢者との過去の関係,介護における家族の役割についての考え方
 ・介護保険サービス
   利用しているサービス(※3)とその頻度,ケアマネジャーの評価

※1 日常生活動作(Activities of Daily Living)
※2 手段的日常生活動作(Instrumental Activities of Daily Living)
※3 ホームヘルプ(訪問介護),デイサービス・デイケア(通所介護),ショートステイ(短期入所介護),訪問入浴介護,訪問看護など
公開年月日 2011/10/12
トピック 保健・医療
社会保障・福祉
バージョン 登録:2011年10月12日
特記事項