概要 |
調査番号
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1431
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調査名
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政治と科学に関する意識調査, 2019
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寄託者
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太郎丸 博
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利用申込先・承認手続き
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利用方法の詳細はこちら
SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる |
教育目的(授業など)の利用
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教育(授業・卒論等)も可 |
利用期限
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一年間 |
データ提供方法
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ダウンロード |
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis
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利用不可 |
調査の概要
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本調査は,政治と科学(人文・社会科学も含む)に関する意識を調べるための予備調査として企画した。科学の発展のためには世論の安定した支持が不可欠である。なぜなら,科学の発展には研究や教育のための政府による予算措置が必要であるが,世論の支持がなければ予算の削減もありうるからである。それゆえ,誰がなぜ科学に否定的な態度を取るのかを知ることは,科学が生き残るうえで必要なことである。
しかしながら,科学世論の測定法や尺度の開発はほとんどなされておらず,具体的に何をどのように尋ねたらいいのか,暗中模索と言ってよい。また,人文・社会科学の知識を質問紙調査の中でどのように尋ねたらいいのかも不明である。
以上の問題意識のもとで本調査では,科学に対する態度,科学的知識,伝統や宗教,よくわからないものを信じる態度などに関する質問項目を広範に含んでいる。
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データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計)
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量的調査: ミクロデータ
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調査対象
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日本在住の20~69歳男女(2019年11月現在)
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調査対象の単位
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個人
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サンプルサイズ
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680
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調査時点
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2019年11月
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対象時期
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調査地域
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標本抽出
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マクロミル社の登録モニターから3万人を無作為抽出し,性別,年齢,学歴をたずねるスクリーニング調査を実施した。この結果をもとに母集団に近似するように,この中からさらに680人を無作為抽出した。割当数の決定に際しては,性別と年齢の分布は総務省の人口推計(2019年10月1日時点)を用い,性別・年齢別の学歴分布は2010年の国勢調査のデータを用いている。具体的には,性別(男性・女性)×年齢(20代~60代)×学歴(小中・高校・短大高専・大学)の40セルに割り当てられている。
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調査方法
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インターネット調査
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調査実施者
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太郎丸 博
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DOI
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委託者(経費)
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寄託時の関連報告書・関連論文
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太郎丸博編,2020,『政治と科学に関する意識調査2019報告書』京都大学文学部社会学研究室,2020年3月
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SSJDAデータ貸出による二次成果物
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二次成果物一覧はこちら
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調査票・コードブック・集計表など
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【 調査票 】
【 集計表 】
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主要調査事項
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(1) フェイス項目
・性別,年齢,最終学歴,最後に通った学校の卒業/中退/在学中,専攻分野,従業上の地位,従業先規模,職業,婚姻状態,5歳以下の子どもの有無,過去1年間の頻度(食料不足,犯罪の恐れ,など),国籍,個人年収,世帯年収
(2) 文化的行動の頻度,学者や専門家と接する機会
・クラシック音楽のコンサートへ行く,美術館・絵画展に行く,資料館・博物館に行く,プラネタリウムや科学館に行く,産業館・博物館に行く,本を読む,自然や科学に関する本などを読む,自然や科学に関するテレビ番組をみる
・学者や専門家と直接会う機会,学者や専門家の本などを読む,学者や専門家が出演しているテレビを見る,学者や専門家の記事や動画をインターネットで見る
(3) 価値観・意識
・死者の供養をしないとたたりがある,観音さんやお不動さんに親しみを感じる,神社の境内にいると心が落ちつくことがある,など
・誰を信頼したらいいのかわからない,自分の居場所がどこにもないように感じる,など
・夫婦別姓,同性愛,性別役割分業,安楽死,など
・他人に対する信用
・物事について白か黒かをはっきりさせられない人は物事の本質を分かっていない,上司や教師からの指示があいまいなときのほうが主体的に行動できる,など
・格差拡大容認,貧富の差容認,企業の経済活動に対する政府の介入,など
・自分と比べた学歴ごとの他人に対する態度
・原発に対する賛否
(4) 科学・学問に対するイメージ・意見
・社会や政治にかんする学問には客観的な正解はない,など
・科学技術は私たちの生活をより健康に楽に快適にしている,など
・科学技術によって世界はより良くなっているか
・学者はモノの見方がかたよっているので信用できない,学者は自分の主張に反する証拠は無視する,など
(5) 研究者の考えに対する信頼,など
・遺伝子組み換え食品の安全性,原発再稼働,経済と二酸化炭素排出量の優先順位,海洋汚染,防災と子育て支援の優先順位,日本民族の起源
・政策を決める際の学者や専門家に対する信頼
・地球温暖化や気候変動に関する意見の賛否(人為的な地球温暖化や気候変動は起きている,人為的な地球温暖化や気候変動がなぜ生じているのかを理解している,など)
・新聞記事などの科学的な研究の理解
(6) 科学的知識
・地球の中心は非常に高温である,放射性物質は自然界には存在しない,など
・東日本大震災の原因,インフルエンザワクチンの副作用の公表,など
(7) 政治に関する意識・知識
・政府の責任(病気の人々に必要な医療を施すこと,など)
・政治的立場(左右)
・政治に関する知識(現在の文部科学大臣,など)
・支持政党
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公開年月日
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2022/01/25
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CESSDAトピック
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詳細はこちら
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SSJDAオリジナルトピック
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社会・文化
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バージョン
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1 : 2022-01-25
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特記事項
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