概要 |
調査番号
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1486
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調査名
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教員の職能成長とバーンアウト予防のための調査, 2016
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寄託者
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杉浦 健
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利用申込先・承認手続き
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利用方法の詳細はこちら
SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる |
教育目的(授業など)の利用
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教育(授業・卒論等)も可 |
利用期限
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一年間 |
データ提供方法
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ダウンロード |
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis
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利用不可 |
調査の概要
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大阪教育文化センターの「学校作りと教職員研究会」では,平成26~28年度文部科学省科学研究費補助金の助成を受けて,「教員の職能成長とバーンアウト予防のためのソーシャル・キャピタルについての研究」を行ってきた。この研究では,教員がバーンアウト(燃え尽き症候群) に陥らず,生き生きと働き続けるために,そして成長し続けるために何が必要なのかを,学校の現状や教員のおかれた組織のあり方,人間関係のネットワークなどを調べることによって明らかにすることをめざした。
ソーシャル・キャピタルとは,社会関係資本とも言われ,信頼や互酬性(おたがいさま)の精神に基づくつながりとされ,組織やグループの活動を効率化しうるものだと考えられている。本研究会では,バーンアウトに陥らず,教員が前向きに働ける,そしてその結果,教育効果の上がるのはどんな学校なのかを,ソーシャル・キャピタルの観点から明らかにし,その結果を学校に還元することを企図した。
調査は,インタビューによる事例調査と大規模なアンケート調査を併用して実施された。ここに収録されているのは,このうちアンケート調査によって得られたデータである。
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データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計)
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量的調査: ミクロデータ
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調査対象
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大阪府の公立小学校・中学校・高等学校・支援学校の教員
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調査対象の単位
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個人
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サンプルサイズ
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1,249名(小学校736名,中学校344名,高等学校97名,支援学校72名)
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調査時点
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全体調査:2016年2月~3月末
1市全数調査:2016年7月~8月末
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対象時期
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調査地域
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大阪府
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標本抽出
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母集団/ 全数調査
大阪府下の公立小中高等学校支援学校に協力を依頼し,教職員組合の協力のもと,各学校の組合代表者から組合員に限らない各教員に質問紙を依頼,回収した。回収率が低く(約10%程度),結果の信頼性に疑問が出る可能性があったため,1市の小中学校に全数調査を行った。
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調査方法
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自記式調査票
自記式調査票:紙
各学校の教職員組合代表者から各教員に依頼し,回収にあたっては各学校においた回収用の封筒に回答したマークシートを提出してもらった。その後各地区の教職員組合は各学校のマークシートを集め,そこで一括して調査者の方に送付してもらった。
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調査実施者
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大阪教育文化センター「学校づくりと教職員研究会」
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DOI
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委託者(経費)
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文部科学省科学研究費補助金:(研究代表者:杉浦健,研究課題番号:26381159):
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寄託時の関連報告書・関連論文
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大阪教育文化センター「学校づくりと教職員研究会」編,2017,『教員のバーンアウトと教職への満足度を左右するもの――教員のおかれた現状と,学校と教員のソーシャル・キャピタルの観点から』科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)報告書,2017年3月.
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SSJDAデータ貸出による二次成果物
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二次成果物一覧はこちら
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調査票・コードブック・集計表など
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【 調査票 】
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主要調査事項
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(1)プロフィール
性別,年齢,学校種,公立私立の別,現在の職位,教員経験年数,現在の勤務校の勤続年数,担任(担任の有無,学級の種類(通常学級・支援学級),学年,人数,不登校児童・生徒の有無),週当たりの持ち時間数,担当の部署,責任者を務める校務分掌
(2)現在の生活状況
現在の仕事に多忙を感じるか,現在の健康状態,配偶者の有無,配偶者の就労状況,子どもの有無,人数,子育ては仕事にプラスになっている,我が子のことより仕事を優先している,子育てや家事に時間をとられ仕事の継続が大変,我が子のことで悩みをもっている,要介護者の有無,通勤時間(片道),直近1か月の時間外の勤務時間
(3)部活動
部活動の顧問をしているか,顧問をしている部活動,受け持っている部活動についての専門的な知識・技能,週の部活動時間,部活顧問の決め方,部活動の現状,部活動についての考え
(4)学校の全体状況
いじめ問題,不登校問題,授業妨害行為,授業抜け出し,学級崩壊,学校施設や器具の破壊行為,暴力問題,万引き問題,深夜徘徊,家出,喫煙・飲酒,保護者からのクレーム,支援を必要とする子どもへの対応,困難な家庭状況の保護者・児童・生徒への対応
(5)感じている困難や悩み
担任クラスの運営,部活指導,授業準備・教材研究,授業の実施,授業評価アンケート,公開授業,児童・生徒の学力,全国一斉学力調査対策,生徒指導・生活指導,校務分掌の仕事,進路指導,特別な支援の必要な子ども,不登校児童・生徒,全体的な仕事量の多さ,報告書等の事務処理,成績処理,評価育成システムによる評価,同僚教員との関係,学年団での協同,管理職との関係,保護者との関係,家庭生活との両立,価値観が他の教員等と食い違うこと,前任校と現任校の指導方針の違い,小中連携の業務
(6)自身や職場の状況
子ども指導の情報交換で意思統一が図られている,職員室で気軽に雑談できる雰囲気がある,家族や仲の良い友人と仕事の話ができる,校長や教頭など管理職と教職員の間に信頼関係がある,同僚と学級経営上の課題について話し合うことがある,管理職と教職員が対立せずに同じ方向を向いている,職場には助け合える関係がある,職場合意がボトムアップ的になされている,地域や保護者に授業支援や行事などで協力してもらうことがよくある,授業や生徒指導の悩みを相談できる人が職場外にいる,PTA活動がさかんである,問題を1人の教員に抱え込ませない雰囲気がある,同僚との関係が教員としての力を高め合うものになっている,学校で研修会がよく行われる,職場の雰囲気が温かい,困ったときは管理職に相談できる,教職員で連携がとれた児童生徒指導を行っている,教職員の要求が集約され実現される雰囲気がある,学校と地域の人との交流が行われている,悩みを相談できる同僚教員がいる,同僚教員同士で学び合う雰囲気がある,何事も協力して取り組もうとする態度がある,授業や指導に生かせる知識を自主的な研究会で仕入れている,課題のある生徒の情報がよく共有されている,職場は民主的な運営がなされている,仕事でのストレスを解消できる仲間がいる,職場では誰もが安心してものが言える雰囲気がある,若い教員をサポートする雰囲気がある,新しい実践についての知識を同僚同士で交換し合うことがある,教員同士の親睦が盛んである,保護者と共に学校を良くしていく協同の雰囲気が感じられる,安心して働くことができる働きやすい職場である,保護者とのコミュニケーションがうまくいっている,教員がチームになって教育にあたっている,学校外の授業研究会などによく参加している
(7)職場の仕組み・組織の機能
教職員会議,学年会(学年打ち合わせ会),校務分掌部会,支援が必要な子どものケース会議,スクールカウンセラー,児童相談所等との連携,校内研修の仕組み,学校内・学校間の親睦行事,学生インターンシップ,等
(8)自身の学校の総合的な状況
効果的な生活指導ができている,効果的な学習指導ができている
(9)心身の健康状態
疲れる,ゆううつ,いい一日だったと感じる,からだが疲労困憊する,精神的に疲労困憊する,幸福感,ぬけがらになった感じ,精根つきる,不幸だと感じる,すさんだ感じ,身動きとれない感じ,自分は駄目な人間と感じる,うんざりする,悩んでいる,人間にあいそがつきむしょうに腹が立つ,自分を弱々しく感じる,絶望感,相手にされない感じ,楽天的,元気いっぱい,不安感
(10)教員という仕事についての考え
悪いことより良いことの方が明らかに多い,もう一度仕事を選ぶならまた教員になりたい,現在の学校での仕事を楽しんでいる,自分の学校を良い職場だと人に勧めることができる,教職は社会的に高く評価されていると思う,現在の学校での自分の仕事の成果に満足している,全体としてみればこの仕事に満足している,教職は子どもに接する喜びのある仕事だ,教職はやりがいのある仕事だ
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公開年月日
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2023/11/01
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CESSDAトピック
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詳細はこちら
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SSJDAオリジナルトピック
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教育・学習
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バージョン
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1 : 2023-11-01
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特記事項
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問11の自由記述については非公開です。
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