東京大学

概要
調査番号 PY010
調査名 東大社研・若年パネル調査(JLPS-Y)Wave 1 基本データ,2007
寄託者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

研究はなし教育は一年
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  労働市場の構造変動,急激な少子高齢化,グローバル化の進展などにともない,日本社会における就業,結婚,家族,教育,意識,ライフスタイルのあり方は大きく変化を遂げようとしている。これからの日本社会がどのような方向に進むのかを考える上で,現在生じている変化がどのような原因によるものなのか,あるいはどこが変化してどこが変化していないのかを明確にすることはきわめて重要である。

 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクトは,こうした問題をパネル(追跡)調査の手法を用いることによって,実証的に解明することを研究課題とする。このため東京大学社会科学研究所では,「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」(Japanese Life Course Panel Survey-JLPS)として,若年パネル調査(JLPS-Y),壮年パネル調査(JLPS-M),高卒パネル調査(JLPS-H)の3つのパネル調査を実施している。

 2007年1月に始められたJLPS-YとJLPS-Mは,職業,家族,教育,意識(政治的態度を含む),健康など,網羅的な質問項目を含んでおり,日本では数少ない大規模パネル調査の1つである。また,職業に関する項目は非常に詳細で,社会階層と社会移動に関する全国調査(SSM調査)に準拠する項目が尋ねられている。
 このように,JLPSは,特に英米における豊富なパネル調査の経験を参考に,国際比較分析が可能になるような設計を心がけているのみならず,既存の日本の調査(クロスセクショナルなものを含む)の調査項目も参考にしている。
 JLPS-Yは,2006年12月末現在で20歳から34歳のいわゆる「若年層」を,またJLPS-Mは,35歳から40歳の「壮年層」を対象としたもので,両者の質問項目は一致している。

 ここに収録の調査は,上記3つの調査のうち,2007年に実施した「若年パネル調査」(Japanese Life Course Panel Survey of the Youth; JLPS-Y)wave1に関するものである。同調査はその後も毎年継続して実施する予定である。なお,同時に行った「壮年パネル調査」はSSJDA調査番号PM010 に収録されている。

 なお,社会科学研究所パネル調査プロジェクトの推進にあたっては,以下の資金提供を受けている。東京大学社会科学研究所研究経費(2003年度~),独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究S:2006~2009年度, 2010~2014年度),厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究:2004~2006年度),奨学寄付金:株式会社アウトソーシング(法人番号:2080001012662):2006年~2008年度。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 日本全国に居住する20~34歳の男女
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ       有効回収票数(A)  有効アタック数(B)  回収率(A/B)
合計      3,367           9,771            34.5%

男性      1,693           5,394            31.4%
女性      1,674           4,377            38.2%
調査時点 2007-01 ~ 2007-04
2007年1~4月
対象時期 2007 ~ 2007
調査地域 日本
全国
標本抽出 確率: 層別抽出
確率: 多段抽出
層化2段無作為抽出

・地域(10地域)と都市規模(4類型)の2層により層化(271地点)
・さらに性別・年齢別(5歳間隔)に層化
・抽出台帳は,住民基本台帳を基本とし,住民基本台帳の閲覧が不許可になった地点では,選挙人名簿を使用
調査方法 自記式調査票:紙
調査票による郵送配布,訪問回収法

・対象者には追跡調査であることを事前に伝えた上で調査に協力を要請し,郵送で調査票を配布。その後記入された調査票を,調査員が訪問し回収。
調査実施者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
実査は,(社)中央調査社
DOI 10.34500/SSJDA.PY010
委託者(経費) (「調査の概要」を参照)
寄託時の関連報告書・関連論文 ディスカッションペーパーシリーズ
ディスカッションペーパーシリーズは,パネル調査プロジェクト関連の研究成果を,速報性を重視し暫定的にまとめたものである。PDFファイルをダウンロードをして,閲覧可能。
『東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト 研究成果報告会2008』(研究成果報告4本+シンポジウム「社研パネル調査から見えてくるもの」所収)
『東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト 研究成果報告会2009』(研究成果報告4本+シンポジウム「ワークライフバランス研究の最新動向と社研パネル調査」所収)
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 (1)回答者の属性・仕事
・性別・生年月
・平日の生活時間(起床・外出・帰宅・就寝時刻)
・就労状況 : 就労有無,無業者の状況,無業者の求職意図および活動状況,就業経験
・現在(直近)の職業および初職について : 従業上の地位,職種,役職,就業時間/日,就労日数/週または月,勤め先の事業内容,企業規模,入職経路,勤続期間(入職年月・退職年月)・入職時居住地
・現在(直近)の仕事 : 通勤時間,週所定労働時間,雇用契約期間の有無・雇用契約の更新,現在の仕事の習熟期間,当面(5年程度)の勤続意向
・現在(直近)の職場環境 : 残業の頻度,社員数の恒常的不足,納期に追われる,互いに助け合う雰囲気,先輩が後輩を指導する雰囲気,等
・現在(直近)の仕事の状況 : 仕事のペースの裁量,職業能力向上の機会,ワークライフバランス,失業の可能性,等

(2)ふだんの生活
・生活習慣(頻度) : 運動,1日に3食,栄養バランスの取れた食事,カップ麺やファーストフードを食べる,食事の用意,洗濯,掃除,買い物,友人との食事,会話,インターネット
・相談相手 : 仕事や勉強,仕事の紹介,人間関係,失業や病気時の借金
・ライフイベントの経験有無と今後経験したい年齢 : 正規社員・職員,親との別居,結婚,子どもを持つ
・大きな出来事の経験 : 親の失業・離婚・再婚,自分の事業の失敗・失業・転職,同棲,離婚,再婚,いじめ,事故,犯罪被害,病気,家族の介護等
・現在の暮らしむき

(3)家族
・同居家族数・同居者続柄
・兄弟姉妹数
・父親・母親 : 年齢,生死・死亡年齢,就労状況,暮らしむき
・子ども : 有無,人数,生年,性別,婚姻状況,同別居,もう1人子どもが欲しいか,日常的に子どもの世話をする人・施設

(4)15歳の頃(中学卒業時)のこと
・15歳の頃の居住地域
・暮らしむき
・中学3年時の成績
・15歳時の家の資産・耐久消費財
・15歳時家にあった本の冊数
・15歳時の父親の子育て参加状況
・15歳時の家庭の雰囲気
・15歳時の父親・母親の仕事 : 従業上の地位,職種,役職,企業規模

(5)最終学歴
・最終学歴(本人・配偶者・父親・母親),卒業・中退とその年月

(6)ふだんの健康状態
・自分の健康状態
・過去1ヶ月間のメンタルヘルス(ゆううつ症状)・生活活動制限状況
・喫煙量,飲酒量
・日常の運動機能程度

(7)さまざまな意識・考え
・満足度 : 仕事,結婚生活,友人関係,生活全般
・人生の困難や問題に対する考え方
・ふだんの仕事や生活の中での会話力・周囲との人間関係等
・あてはまること : やりたい仕事,職業能力向上,将来よりも今の生活,社会への適応不安,友だちからの悩み事,等
・重要度 : 仕事の成功,家庭生活,お金持ち,親友,子ども,安定した仕事
・階層帰属意識
・将来への希望
・理想的な子どもの数
・日本社会への考え : 所得格差,学歴,仕事の失敗と人生のやり直し,格差と日本の繁栄,裕福な家庭の出身と地位
・結婚・家庭生活への考え : 世帯内での性別役割分担(性別分業),母親の育児責任,女性の自立と仕事,結婚観,夫婦の自由な生活と子どもの存在,離婚観
・政治に関する意見 : 防衛力強化,日米安保体制,所得格差と政府の責任,公共事業による雇用確保,社会保障・医療の充実,社会福祉からの自立
・政党・党首好感度,支持政党,政治への関心度

(8)住まいや資産
・住居種類
・住居費・住宅ローン月額
・居住開始年月
・年収(本人・配偶者・世帯全体)
・世帯の収入源
・世帯の資産総額

(9)結婚
〔既婚者・離死別者〕
・婚姻状況
・結婚年齢または年
・配偶者の生年
・配偶者と知り合ったきっかけ
・配偶者の家事等をする頻度 : 食事の用意,洗濯,家の掃除,日用品・食料品の買い物,夫婦一緒の食事,夫婦の会話
・配偶者の仕事 : 従業上の地位,職種,役職,就労時間/日,就業日数/週または月,帰宅時刻,企業規模
〔未婚者・離死別者〕
・結婚意向
・異性との出会い・きっかけ : 交際相手ではないがよく話をする異性有無,異性と出会うきっかけ有無,異性と出会うための活動の内訳
・現在・過去の交際相手有無
・交際期間,交際継続意向,交際相手と知り合ったきっかけ
・現在独身でいる理由

(10)将来像
・10年後に希望する働き方,10年後の暮らしむき,等


※本公開データには,以下の質問項目に該当する変数については含まれておりません。詳細については調査票を参照してください 。

【wave1】該当質問項目(調査票)
・問4<現在の仕事> (8)1-a
・問4<学校を卒業後,最初に着いた仕事>(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8)1,1-a,2
・問15 
公開年月日 2010/02/17
CESSDAトピック 詳細はこちら

消費と消費者行動
所得、財産、投資・貯蓄
食事と栄養
薬物乱用、アルコール、喫煙
健康一般とウェルビーイング
雇用
失業
労働条件
紛争、安全保障、平和
政治行動と政治的態度
平等、不平等、社会的排除
家族生活と結婚
ジェンダーと性別役割
社会移動と職業移動
若者
社会状況と社会指標
SSJDAオリジナルトピック 社会・文化
バージョン 1 : 2010-02-17
特記事項 ・下記の変数は,秘匿性の観点から別途特別データとして申請が必要です。利用をご希望の方は,まず通常データの提供を受け,特別データの申請が研究目的の遂行に不可欠であることをご確認いただいたうえで,SSJデータアーカイブ(ssjda@iss.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わせください。
  ・調査時点の居住都道府県に関する変数
  ・15歳時点の居住都道府県に関する変数(問15)

・各wave独自の変数については,データのreadmeをご参照ください。

・大規模なデータ修正などのため,データセットはバージョンアップされることがあります。詳細については,次のURLで公開しますので適宜ご確認願います。http://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/panel/user