東京大学

概要
調査番号 c061
調査名 モノグラフ高校生 高校生が「学校」で身につけるもの―「特色のある学校」と対比させて―,2000
寄託者 ベネッセ教育総合研究所
(寄託時:ベネッセコーポレーション)
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis オンライン集計システム「SSJDA Data Analysis」を用いた分析が可能。
調査の概要  高等学校は何をする機関なのかがわかりにくくなった。
 大学進学機能が低下している。少子化の影響を受けて,大学進学が緩やかになり,少なくとも中位以下の大学への進学はフリーパス状態になりつつある。それに加え,激動する情報化社会の到来を背景として,生涯学習的な感覚が生徒の間に定着して,難関大学に対する信仰も揺らいでいる。
 職業教育機能も衰退している。産業構造が激変して,就労形態がテクノクラートか単純労働かに2極化し,中堅技能者への需要が減少した。特にここ数年の不況は職業高校の卒業生の進路を狭めつつある。こうした形で,職業高校の機能衰退が深刻化している。
 このように高校が担っていた進学と就職という2つの機能が失われ始めた。高校教育の出口の意味が失われつつあり,それに伴い,進学や就職を目的とした学科構成は生徒にとって魅力の乏しいものに変わる。その結果,学習に打ち込まない生徒が増加する。シラケた高校生が増加し,高校教育の空洞化現象が進む。
 このように,高校教育は共同生活の場としての機能を超えてどういう意味を持ち得るのか,という問題意識から本調査が実施された。

 本調査の目的は次のとおり。多様化,個性化という社会変化の中で,高校生の学校観の変化を探る。授業,学習,友だち関係など学校生活の意味変化を明らかにし,高校生に対する学校の規定力や学校の魅力を分析する。

 調査対象校は,高校間格差を考慮しながら,首都圏の基本的には中ランクの公立普通高校(以下,一般校)としている。その一方で,特色のある学校として首都圏の公立・私立高校(以下,特色校)を選定して,一般校と特色校との比較を行っている。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 一般校=東京・神奈川・埼玉の首都圏の公立普通高校5校の1~3年生
特色校=特色のある首都圏の公立高校3校,私立高校1校の1~3年生
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ     サンプル数( 男子・女子 ・不明; 1年 ・ 2年 ・ 3年 ・4~6年)
一般校  1,522人(724人・790人・ 8人;481人・511人・530人・ /  )
特色校   803人(357人・440人・ 6人;274人・298人・214人・17人 )
―――――――――
 合計  2,325人
調査時点 2000年6~7月
対象時期
調査地域 首都圏
標本抽出
調査方法 学校通しの質問紙調査
調査実施者 ベネッセコーポレーション
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 モノグラフ・高校生 vol.61 高校生が「学校」で身につけるもの―「特色のある学校」と対比させて―」,ベネッセ教育研究所編,2001年2月,(株)ベネッセコーポレーション
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 (1)現在通学している高校
 入りたかったかった高校か,通学校の選択動機,学校生活の充実度,どんな学校か,施設面での満足度,現在の高校の満足度。

(2)学校の授業
 授業中の態度,勉強内容を身につけるのは大事か,高校時代にしておく大切なこと。

(3)高校生活や勉強
 勉強について思うこと,行事や活動を学校で行う必要性,学校の魅力,学校へ行くか・休むか,新しいタイプの学校・学科ができたら行ってみたいか。

(4)将来のこと
 どんな人生を送れそうか,この仕事につけるか,学歴主義志向,進路選択・自己の能力・適性などに関する認知・意識,卒業後の進路。

(5)ふだんの生活・属性等
 平日の勉強時間,成績(中学3年の頃,現在),勉強の理解度,友だち関係,友だちの人数,塾・予備校通いの状況,アルバイト経験,ふだんの気持ち,学年,性別,部活動。
公開年月日 2007/02/19
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バージョン 登録:2007年2月19日 :
特記事項