東京大学

概要
調査番号 c068
調査名 モノグラフ高校生 高校生にとっての土曜日―「完全学校週5日制」のもたらしたもの―,2002
寄託者 ベネッセ教育総合研究所
(寄託時:ベネッセコーポレーション)
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis オンライン集計システム「SSJDA Data Analysis」を用いた分析が可能。
調査の概要  2002年4月から,「完全学校週5日制」となった。特に高校の場合,私立校が土曜日も授業をしていることが多い中,公立校の生徒は,休日となった土曜日をどう活用しているのか。

「ゆとり教育」の実現を期して「学校5日制」が実施されて,ほぼ1年になる。「学校5日制」の導入は,学校教育のスリム化であるとともに,これまでの日本の教育がとってきた知識優先の詰め込み形の学校教育の転回点をなすともいえる。

 とはいえこうした「ゆとり教育」と「学校5日制」をめぐっては,教育に携わる識者の「学力低下」批判や保護者らの不安の声に代表されるように,制度導入のねらいと学校や家庭,地域社会の現実の態様,また高校生のゆとりの時間の捉え方との間にはかなりの落差がうかがえるのではないだろうか。そこで,「学校5日制」実施の半年後の高校生の実態と,実施による高校生の意識の変化を探る中から,「学校5日制」によって生み出された高校生の余暇時間を検討する。

 まず,増えた余暇時間を高校生はどのように受け止めたか。また,学校現場は「学校5日制」に対して,どのような対応を考えたか。また,高校生にとって,増えた自分の時間(私的領域)をどのように捉え,放課後や休日の居場所をどこに求めたか。つまり,「学校5日制」実施によってもたらされた高校生の「ゆとり」と余暇利用の調査の分析から,学校から離れた高校生の私的な時間・空間の意味と学校教育への新たな関係意識の変化を明らかにする。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 東京都・群馬県・新潟県の公立高校4校の1~3年生
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ サンプル数:1,387人(男子583人・女子804人,1年539人・2年438人・3年410人)
調査時点 2002/11/01
対象時期
調査地域 東京都・群馬県・新潟県
標本抽出
調査方法 学校通しによる質問紙調査
調査実施者 ベネッセコーポレーション
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 モノグラフ・高校生 vol.68 高校生にとっての土曜日―『完全学校週5日制』のもたらしたもの―」,ベネッセ未来教育センター編,2003年6月,(株)ベネッセコーポレーション
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 (1)先週の過ごし方
 先週の金・土・日の就寝時刻・起床時刻,先週の金曜日放課後の過ごし方・楽しかったか,先週の土曜日に積極的な活動をしたか,先週の土曜日の過ごし方・楽しかったか。

(2)完全学校週5日制について
 土曜日が休みになったことの感想,土曜日休みによる時間の使い方の変化,土曜日休みによる学校生活の変化,土日が休みになったことで感じること,土曜日も学校があったほうがよいか,土曜日に高校で行われていること,これまでの土曜日の過ごし方,完全学校週5日制や土曜日の諸活動への賛否。

(3)休日の使い方など
 自分の部屋の有無,自分の部屋にあるもの,自分の部屋でのふだんの過ごし方,平日と休日の過ごし方の比較,門限や親への連絡などの有無・時間,放課後や休日に一番いたいところ・考えごとをするところ,さまざまな力。

(4)アルバイトなど
 アルバイトの就業状況,完全学校週5日制によるアルバイト時間の変化,ボランティア活動参加状況・活動内容,土曜休みによるボランティア活動参加への影響,この1年間に参加した地域活動,土曜休みによる地域活動参加への影響。

(5)属性など
 部活動,現在の高校生活の満足度,成績,通塾状況,卒業後の進路希望,感じること(6項目),学年,性別。
公開年月日 2008/02/05
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バージョン 登録:2008年2月5日 :
特記事項