東京大学

概要
調査番号 0301
調査名 小・中学生の生活と意識についての調査,1995
寄託者 藤田英典
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SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  子どもたちの生活世界は,1970年代を境にして大きく変化した。第一に,豊かな社会が出現した。その結果,かって生活世界に充満していた貧しさや屈辱を経験する契機が減少し,欲求や好みを主張する自由が拡大し,努力や自制を要する活動への動機づけの基盤が希薄になってきた。第二に,学校教育が拡大し,その結果,受験競争はほとんどの子どもを巻き込むものとなり,もう一方でいじめや不登校などが<病理的>問題として注目されるようになってきた。第三に,都市化・情報化が進み,情報メディアの革新と拡大,繁華街の拡大によって子どもを取り巻く環境が大きく変化し,溢れる刺激と情報のなかで生活するようになった。
 こうした生活空間のなかでの,子どもたちの経験や生活の実態,感じ方や考え方の実態とその構造的特質を探ることが,本調査の中心的な目的である。
 教育の在り方や子どもの問題を論じる際の偏りの一つは,<突出した事例や問題状況>を素材にしがちな点にあり,もう一つの偏りは,東京・首都圏・大都市圏の問題を普遍化しがちな点である。
 本調査は,現代の子どもの生活と意識のありよう,その構造と特質についての,偏りのない実態を把握するために,全国9都県の小中学生7144人を対象とする大規模な調査となったものである。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 小学校30校の5年生全員
中学校18校の2年生全員
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 回収標本数:小学5年生 3380名
      中学2年生 3764名
調査時点 1995/03/01
対象時期
調査地域 9都県(秋田,宮城,群馬,東京,静岡,福井,香川,福岡,宮崎)
標本抽出 地域や特色などに偏りがないように配慮した学校の抽出を各県の教育委員会・校長会または大学の教育学部教授に依頼した。各学校からは該当学年全員を調査対象とした。
調査方法 教室での集合・自記式質問紙調査(監督者:担任教師)
調査実施者 青少年文化研究会(代表・藤田英典)
DOI
委託者(経費) 伊藤忠記念財団
寄託時の関連報告書・関連論文 「子どもたちの生活世界-『小・中学生の生活と意識についての調査』報告書-」,平成6年度 伊藤忠記念財団調査研究報告書 30,1996年9月,(財)伊藤忠記念財団
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 属性:
学校種別,性別,同居家族構成。

(a)家庭生活:
生活習慣・生活時間(起床時刻,起き方,就寝時刻,誰と寝るか,今日の朝食の所要時間・メニュー,朝食を食べる習慣,家族と一緒に食事する頻度,食事習慣,おやつ・飲食物・そのとり方の習慣,昨日の過ごし方),家庭・地域での人間関係や躾など(家にある本の量,家庭・地域での生活・人間関係,家庭での躾,母親の就労状況,親が音楽CDやテープを買うか),親や家族への構え・意識,居住地域環境。

(b)学校生活:
学習の習慣・成績など(家での勉強,進学の希望,クラスでの成績),クラブ活動(入部状況,活動の頻度,活動を休む理由),学校生活への構えや規範意識・熱心の程度。

(c)友人関係:
友人の有無とグループ構成,交友活動(活動内容,会話内容,友人と遊ぶ場所,友人との長電話),友人関係の性質。

(d)メディア行動:
メディア接触状況など(よく見るテレビ番組,夜に家族でよく見るテレビ番組,よく読む雑誌,テレビ視聴の習慣,学校とテレビの比較,1か月に読んだ本・雑誌・マンガの冊数),メディア機器の保有状況。

(e)消費行動:
お小遣い(もらい方,1か月のお小遣い合計額,貯金,使い途,高価な物がほしいとき),モノの保有・愛着など(自分専用の持ち物,保管しているもの),塾・習いごと。

(f)自己意識:
自己意識,生活の楽しさ。

(g)その他:
休みの土曜日の過ごし方,ボランティア活動への関心,ペットの飼育状況・飼いたいペット。
公開年月日 2003/07/04
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SSJDAオリジナルトピック 社会・文化
教育・学習
バージョン 登録:2003年7月4日 :
特記事項