東京大学

概要
調査番号 0309
調査名 人生80年時代のライフデザインに関する調査,1999
寄託者 電機連合総合研究企画室
(寄託時:電機連合総合研究センター)
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

寄託者が利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
メタデータ閲覧・オンライン分析システムNesstar 利用不可
調査の概要  本調査は電機連合総合研究センター(電機総研)の「人生80年時代のライフデザイン研究会」(主査:香川正弘)により実施されたアンケート調査である。
 活力ある超高齢社会を実現するためのキーとなる課題は,60代前半層の就業確保と生活設計である。日本の産業構造が大きな調整過程にあるなかで60歳以降の雇用確保を実現するためには,高齢者とそれに続く世代の働き方の仕組みの再設計が必要である。それと同時に,かつての55歳から60歳への定年延長とは違って,60歳以降の雇用は労働から引退へのなだらかな過程をいかに実現するかという側面を重視する必要がある。60代前半層のライフデザインが年金水準を含めた生計費の問題を抜きに論じられないのはもちろんであるが,人生80年時代の長い高齢時代を考えるとき,社会参加・生きがいの確保としての就労や地域社会との関わりなどの点を考慮することも欠かすことができない。
 本調査はこうした観点から,定年退職以降の「仕事と暮らし」の実態を探るため,定年後の生活を展望しその準備をしている在職者(現役)50代と,定年を過ぎているOBの双方を対象として実施したものである。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 (1)50代の現役サラリーマン(在職者)と(2)その奥様,(3)定年を過ぎているOBと(4)その奥様。

 本調査では,サラリーマンの60歳定年とそれをめぐる「仕事とくらし」に焦点をあてているため,「奥様」もアンケートに答えてもらってはいるが,主たる対象者は男性である50代在職者とOBである。
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 配布数:(1)在職者 1463,(2)在職者の奥様 775,(3)OBと(4)その奥様 各622。
有効回収数(有効回収率):
(1)在職者(奥様とのカップリングなし) 916 (62.6%)
(2)在職者の奥様(カップリング)    477 (61.5%)
(3)OB                 384 (61.7%)
  (うち,傘下の退職者組織経由    288 (78.7%)
      ボランティア団体      76 (20.8%))
調査時点 1999年4~5月
対象時期
調査地域 全国:
 「東京圏」(東京・千葉・埼玉・神奈川)
 「大阪圏」(大阪・滋賀・京都・奈良・兵庫)
 「地方圏」(福島地協(福島)とそれに隣接する宮城・茨城,長野地協(長野)とそれに隣接する山梨,北陸地協(富山・石川)とそれに隣接する福井)
 「その他」(それ以外の北海道から九州まで)
標本抽出
アンケート票の配布には電機連合加盟組合に協力を依頼。

・在職者調査については,本研究会委員組合(松下電器,東芝,シャープ,富士電機,オムロン,ホシデン各労組)とともに,企業規模と地域要素を考慮して19の中堅・中小組合,大都市圏と地方のサンプルを対比できるよう福島・長野・北陸の3地協に格段の協力を依頼。また,「組合員」に限定せず,できるだけ管理職層にも配布を依頼。

・OB調査はなんらかの退職者組織を有している30組合の協力により配布。あわせて,電機のOBも多数参加している関西に本部をもつボランティア団体にも協力を依頼。
調査方法 加盟組合を通じてアンケート票を対象者に配布し,対象者本人が自記入の上回収用封筒に入れ,直接電機総研へ返信してもらう郵送方式で実施。
調査実施者 電機連合総合研究センター(電機総研)
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 「調査時報 第310号 ―人生80年時代のライフデザインに関するアンケート結果―」,1999年12月,電機連合
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [現役調査票][現役奥様調査票][OB調査票][OB奥様調査票]
主要調査事項 調査票は,(1)現役調査票,(2)現役奥様調査票,(3)OB調査票,(4)OB奥様調査票,があるが,(1)と(2)は別々のアンケート票,(3)と(4)はまとめて一つのアンケート票となっている。

(1)[現役調査票]
フェース事項:
 性別,生年月,学歴,家族構成,子どもの数,長子の有無,教育費負担終了時の年齢,住居種類,住宅ローン返済終了時,居住地,出向・転籍,従業員数,職種,取得した年次有給休暇,出勤日の時刻,世帯の収入源,配偶者の働き方,本人の勤務先からの年収,世帯年収,組合執行委員の経験の有無。
アンケート事項:
 現在大切な生活分野,生活設計を考えている年齢,定年後の収入源,大病の経験,60歳前半の住まいの予定,60歳前半の同居者,定年後生活の不安や心配事,独立・自営の意思,定年前後の仕事,定年前後で仕事から離れる理由・働く理由,希望する勤務形態・勤務時間,働きたいと思う定年後の仕事・給料,引退の時期,定年後の仕事の実現可能性,定年制度への考え,定年時の退職一時金,定年後の1ヵ月当たりの生活費,現在の貯蓄額,親からの相続財産,定年後大切にしたい生活分野,要介護状態の家族の有無,親・自分・配偶者の場合の介護方法,残された配偶者への贈り物,子どもへの期待と資産の活用,ボランティア活動への参加・協力と寄付の状況と今後の意向,定年後に通用する基礎能力(職場で得た資質や能力の自己評価と通用性,家事能力),地域社会へのかかわり,余暇活動(趣味の広さ・仲間,家族とのふれあい,望ましい夫婦のあり方,人的ネットワーク),生活の自己評価。

(2)[現役奥様調査票]
フェース事項:
 年齢,学歴,就労状況,引退の時期,勤労総年収。
アンケート事項:
 現在大切な生活分野,生活設計を考えている年齢,夫の定年後の住まいの予定,夫の定年後生活の不安や心配事,夫に希望する引退の時期,夫が定年前後で仕事から離れて欲しい理由・働いて欲しい理由,夫の定年後の1ヵ月当たりの生活費,60歳以降大切にしたい生活分野,親・夫・自分の場合の介護方法,夫から残された配偶者への贈り物,子どもへの期待と資産の活用,日常の家族とのふれあい,望ましい夫婦のあり方,地域社会とのつながり,生活の自己評価。

(3)[OB調査票]
フェース事項:
 性別,年齢,学歴,婚姻関係,家族構成と家計,住居種類・所有名義人,居住地,定年退職前の会社での最長担当職,単身赴任の経験,定年退職前の最高役職,定年退職前最長勤務先の会社形態とその従業員数,工場・事業所レベル以上の組合執行委員の経験,世帯の収入源,世帯年収,受給している年金の種類,年金月額,1ヵ月の生活費,貯蓄額。
アンケート事項:
 現在の就労状況,(就労者へ)職種・仕事の内容・その仕事による年収・就労時間,定年後の就労動向,仕事から離れていた期間,定年後に最初に就いた職場,定年退職後の転職数,定年退職後の就労期間,引退年齢,現在働いている理由・働いていない理由,「定年」の意味,定年制度への考え,生活設計を考えている年齢,夫婦の健康状態,配偶者との関係(過ごし方,あり方,自己評価等),要介護者の有無,親・自分・配偶者の場合の介護方法,資産の活用,地域社会とのつながり,ボランティア活動への参加と寄付の状況・活動した感想・今後の意向,余暇活動(趣味の広さ・取り組み方・効用・仲間,人的ネットワーク),家事能力,宗教・慣習との関わり方,定年前に培った資質や能力の自己評価・定年後に役立ったか・役立った分野,人生を振り返っての満足度,現在大切な生活分野,残された配偶者への贈り物。

(4)[OB奥様調査票]
 年齢,「妻の定年」の有無・時期,夫定年時の感想,配偶者との望ましい過ごし方,望ましい夫婦のあり方,現在の夫婦関係の評価,地域社会とのつながり,サークル活動や地域活動への参加頻度,夫の家事能力,資産の活用,人生を振り返っての満足度,夫から残された配偶者への贈り物。
公開年月日 2004/02/05
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SSJDAオリジナルトピック 雇用・労働
社会・文化
バージョン 1 : 2004-02-05
特記事項 現役調査票F12出勤日の時刻:データはありません。