東京大学

概要
調査番号 0383
調査名 高専の教育と卒業生のキャリアについての調査,1998
寄託者 労働政策研究・研修機構
(寄託時:日本労働研究機構)
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

寄託者が利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  本調査は,「学校教育から職業への移行と初期キャリア研究」の一環として行われたものである。
 高等専門学校(高専)は,高度に専門的な理工系技術教育を行う5年制の教育機関として1962年から設置が開始され,調査時には全国62校から毎年約1万人の卒業生を送り出している。高専は,その卒業生に対する産業界の需要が非常に高いだけでなく,近年は大学編入の道が拡大していることも,その魅力の一つとなっている。
 高専の卒業生がどのような職業キャリアを歩んでいるのか,高専教育は学生や卒業生にとってどのような意義をもつものとして受けとめられているのか,といった問題関心から,全国の高専の卒業生に対してアンケート調査を実施したものである。なお,併せて3校の高専に対してヒアリング調査を行っている。

 本調査では次の諸点を明らかにすることを課題として設定している。
1) 高専の卒業者がどのような職業キャリアをたどっているのか。
2) その高専卒業者の職業キャリアにおいて,高専の教育内容が,どの程度,またどのような形で活かされているのか。
3) 職場組織の内部における高専卒業者の技術人材としての相対的地位を,他の学歴と比較する形で明らかにする。
4) 中学卒業生にとって高専という進路を選択することがいかなる意味合いをもっているか。
5) 高専に在学中の学校生活がどのような質のものであるか。
6) 高専から職業への移行のミクロなプロセスと,それに先立つ高専内部の選抜過程を明らかにする。
7) 卒業後の大学編入の増加という近年の変化が,高専教育にどのような影響を及ぼしているか。
8) 卒業後数年たった卒業者は,高専教育の全体としての得失,明暗に対してどのような評価を下しているか,そして高専教育が今後いかなる方向に進むべきかについて彼らがどのように考えているか。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 全国56校の高専を1987年3月および1994年3月に卒業した者のうち住所が卒業生名簿に記載されていた13,378名。
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 有効回答数 2,019名 (回収率 15.1%)
調査時点 1998年2~3月
対象時期
調査地域 全国
標本抽出 国立の高専に関しては,国立高等専門学校協会の協力により,同協会を通じて依頼を行い,上記2年度の卒業生名簿の提供を受け,公立および私立の高専に対しては個別に名簿提供を依頼し,公立・私立各1校ずつから協力を得,これらの卒業生名簿を調査対象者台帳とした。
調査方法 郵送による自記式調査。1998年2月に調査票を発送したのち,3月に未回答者の中から4,000名をランダム・サンプリングして再度調査票を発送。
調査実施者 日本労働研究機構(現,労働政策研究・研修機構)
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 「高専卒業者のキャリアと高専教育」,調査研究報告書No.116,1998年10月,日本労働研究機構
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 (1)高専入学までの経緯
 入学/編入,編入学年,編入前の学科,高専受験決定時期,高専受験を決めた経緯,高専受験理由,受験決定時の将来の職業志望,高専の志望順位,第一志望先,中学3年時学業成績。

(2)高専での教育
 教育内容・学校生活への感想,在学中の諸活動の熱心さ,留年経験,在学中の進路変更意向,企業実習の内容(時期・期間,実習先,報酬,実習内容,役立ち方),高専第5学年時の成績。

(3)高専卒業後の進路
 高専卒業直後の進路,就職することを決めた時期・理由,具体的就職先を決めた時期,就職先決定基準,応募会社数,就職先への応募経緯,応募の際に考慮したこと,応募の際の高専からの推薦,就職先での採用試験,就職先選定に関する反省点,編入先大学・学部,大学編入を決めた時期,大学編入の動機,編入に際しての高専からの援助,編入後の勉学生活,修士課程への進学。

(4)最初の勤務先
 高専卒業後の仕事経験,最初に就職した年,本社所在地,業種,企業規模,同期入社の採用状況,最初の職場の勤務形態,勤務場所,配属部門,主な仕事,最初の仕事に必要な専門分野,高専卒社員の育成方針。

(5)退職・転職経験
 退職・転職回数,最初に退職した年,最初の退職の理由,退職後の再就職(有無,就職年,入職経路,職場,再就職先選定に際しての最重要条件)。

(6)現在の仕事
 現在の就労状況,現在ないし最近までの勤務先(就職年,本社所在地,業種,従業員規模),現在ないし最近までの仕事(勤務形態・地位,勤務場所,配属部門,主な仕事),現在の仕事に必要な専門分野,年収,週労働時間,高専卒の処遇(他学歴との比較),高専卒先輩の到達地位。

(7)職業キャリアと職業能力開発
 居住地域(中学卒業時,初職時,現在),経験したすべての仕事,職業キャリア,資格の取得,5年先の自分の就業状況予測,知識技能を身につけた場所,特に重要な知識技能,再就学の希望。

(8)高専教育に対する意見
 高専教育の職業的有効性,卒業後の高専の利用経験・利用希望,満足度,高専教育に対する評価。

(9)属性
 卒業年,出生年月,性別,等。
公開年月日 2005/02/17
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教育・学習
バージョン 登録:2005年2月17日 :
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