東京大学

概要
調査番号 0405
調査名 若年者のキャリア形成に関する実態調査,2003
寄託者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
(寄託時:UFJ総合研究所)
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SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  近年,若年者の失業率の上昇,働かない者やアルバイトなど労働条件が低く雇用が不安定な仕事に就く者の増加,早期離職者の増加等,若年者の雇用・就業に係わる問題が深刻化している。このことは,若年者が職業能力開発機会を十分に持たぬまま年齢を重ねることにつながり,それがひいては社会全体の人的資本の蓄積に支障をきたし,中長期的な経済活力の低下を招く可能性がある。

 厚生労働省職業能力開発局は,こうした問題意識の下,2002年11月に若年者キャリア支援研究会を設置し,今後における若年者のキャリア形成支援のための施策展開の方向性に係わる検討を実施した。

 本調査は,若年者キャリア支援研究会における検討のために厚生労働省の委託を受け,(株)UFJ総合研究所が実施したもので,9種類のアンケート調査からなる。なお,ヒアリング調査も併せて実施しとりまとめている。

 本調査の目的は,若年者を雇用する企業および若年者個人等を対象として,若年者のキャリアをめぐる現状,課題,求められる支援等を把握し,今後若年者のキャリア支援について,企業・教育界・地域および国などに期待される役割,産学官の連携体制のあり方を検討するための基礎資料とすることである。

 調査の構成は次のとおりである。
【1 企業調査】:(1)企業,(2)パート・アルバイト多数雇用企業(以下「PA企業」と略す)
【2 学校調査】:(3)専門学校
【3 若年者個人調査(18~35歳を中心に)】:(4)正社員,(5)パート・アルバイト,(6)派遣・請負,(7)求職者,(8)無業者,(9)専門学校学生
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 【企業調査】
(1)[企業];2004年版就職四季報収録会社のうち,過去3年間に新卒採用を行っている企業の人事担当部長

(2)[PA企業];(社)日本フランチャイズチェーン協会[会員全社],日本チェーンストア協会[会員全社],(社)日本フードサービス協会[正会員から無作為抽出],(社)日本専門店協会[パート・アルバイト数,業種,過去の調査回答実績を考慮して協会が選定] 会員企業の人事担当部長


【学校調査】
(3)[専門学校];(財)東京都専修学校各種学校協会 会員の都内の専門学校(専修学校専門課程)の就職支援担当者[分野・生徒数に留意し,進路および入学プロセスが多様な学校を協会が選定]


【若年者個人調査】
(4)[正社員];上記(1)の35歳以下の正社員 男女

(5)[パート・アルバイト];上記(2)の直営店舗勤務の35歳以下のパート・アルバイト 男女 ※臨時・短期のアルバイトも対象とした。

(6)[派遣・請負];人材派遣(大手3/中堅2)および業務請負(大手2/中堅2)事業者計9社の35歳以下のスタッフ ※最近1ヶ月に稼働中の者に限る。

(7)[求職者];渋谷ヤングハローワーク来所者 ※無職で求職中のものだけでなく,有職で求職中(転職希望)のものも対象とした。

(8)[無業者];インターネットのアンケートモニターのうち18~35歳で無職の者 ※主婦・学生・パート・アルバイトは対象としない。

(9)[専門学校学生];上記(3)の最終学年次の学生
調査対象の単位 個人,組織
サンプルサイズ             配布数A 返送数 集計数B 回答率B/A
(1)[企業]        4,697   584   584  12.4%
(2)[PA企業]        527    80    80  15.2%
(3)[専門学校]       100    42    42  42.0%
(4)[正社員]       23,485  2,333  2,246   9.6%
(5)[パート・アルバイト] 2,392   198   141   7.7%
(6)[派遣・請負] 派遣┬計700 ┬計278  148   -
           請負┘      ┘   48   -
(7)[求職者]         -   278   278   -
(8)[無業者]         -  1,385  1,385   -
(9)[専門学校学生]    2,000   575   575  28.8%

※正社員,パート・アルバイト,派遣・請負については,就業歴の問においてそれぞれ正社員,パート・アルバイト,派遣・請負で「働いたことがない」という回答を無効とした。
※さらに,パート・アルバイト,派遣・請負は,主婦学生以外のみを集計対象とした。
※派遣と請負は,返送後に問11現在の働き方 の回答によって分類した。
調査時点 (1)[企業]        2003年2月
(2)[PA企業]       2003年2月
(3)[専門学校]      2003年2月
(4)[正社員]       2003年2月
(5)[パート・アルバイト] 2003年2月
(6)[派遣・請負]     2003年2月
(7)[求職者]       2003年2~3月
(8)[無業者]       2003年2~3月
(9)[専門学校学生]    2003年2月
対象時期
調査地域
標本抽出 上記<調査対象>の項参照
調査方法 (1)[企業];郵送による配布・回収

(2)[PA企業];郵送による配布・回収

(3)[専門学校];郵送による配布・回収

(4)[正社員];上記(1)の企業にて配布,個別に郵送回収 ※年齢・職種がばらけるように5名ずつ配布するよう依頼した。

(5)[パート・アルバイト];上記(2)の企業にて配布,個別に郵送回収 ※主婦・学生は除き,年齢・職種がばらけるようにパート・アルバイト数などにより4~10名ずつ配布するよう依頼した。

(6)[派遣・請負];事業者にて配布,個別に郵送回収(一部事業者にて一括回収) ※主婦・学生は除き,年齢・職種がばらけるように登録者数などにより50~100名ずつ配布するよう依頼した。

(7)[求職者];ヤングハローワーク窓口にて配布,個別に郵送回収もしくは窓口に提出

(8)[無業者];インターネットによる実施

(9)[専門学校学生];上記(3)の学校にて配布,個別に郵送回収 ※高卒者5名程度,就業経験あり・大学・短大・他の専修学校通学経験ありの者を15名程度 計20名ずつ配布するよう依頼した。
調査実施者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(旧 UFJ総合研究所)
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 「若年者キャリア支援研究会報告書―データ編―」,2004年3月,UFJ総合研究所
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [企業調査票][パート・アルバイト雇用企業(PA企業)調査票][専門学校調査票]
[正社員調査票][パート・アルバイト調査票][派遣・請負調査票]
[求職者調査票][無業者調査票][専門学校学生調査票]
主要調査事項 (1)[企業調査] 
 ・企業属性(業種,業績,雇用形態別全労働者数・30歳未満労働者数,過去3年間の全労働者数の増減,正社員の平均年齢)
 ・採用(2001年度採用実績,過去3年間の採用動向,2001年度の人材充足状況,正社員の職種別採用実施状況,新卒者の配属時期・本人の希望考慮,高卒採用減少の理由,専門学校卒者採用の理由)
 ・若年者に求める能力要件(新規学卒者採用・中途採用の際に重視すること,能力要件開示の状況,能力要件開示の方法,能力要件開示の理由)
 ・若年者の離職行動(入社1年以内・3年以内の離職率,30歳未満正社員からの離職の相談への対応,30歳未満正社員の離職に対する危機感,30歳未満正社員の定着促進に向けた取組み)
 ・採用時の経歴評価(過去3年間の30歳未満の中途採用状況,フリーター経験者の採用状況,採用したフリーター経験者の特徴,フリーター経験者に対する評価(通算フリーター期間・年齢・正社員経験等),無業経験者に対する評価(通算無業期間・直近の無業期間・年齢等),離転職回数の評価への影響)
 ・若年者のキャリア形成支援の取組み(30歳未満正社員のキャリア形成に関する方針,キャリア形成に係わる人事制度導入状況,教育訓練投資の推移,教育訓練投資の減少理由,学生・生徒に対するキャリア準備支援の取組み状況,30歳未満正社員への人材投資についての考え)
 ・行政への要望(若年者キャリア形成支援に関して行政に求める支援,等)

(2)[PA企業調査] 
 ・企業属性(業種,事業所数,業績,雇用形態別全労働者数・30歳未満労働者数,過去3年間の全労働者数の増減,正社員の平均年齢)
 ・採用(2001年度採用実績,過去3年間の採用動向)
 ・採用時の経歴評価((1)に同じ)
 ・パート・アルバイトの雇用管理(パート・アルバイトの募集・採用および教育・研修における本社と各店舗の役割,直営店のパート・アルバイトの募集賃金と昇給幅,基幹的職種,一人前と認められるために必要と考えられる経験年数,パート・アルバイトの仕事内容,能力開発の取組み内容,能力開発の実施状況,能力開発が不足している理由,パート・アルバイト一人あたりの過去3年間の教育訓練投資の推移,昇進・昇格の有無,昇進・昇格と正社員登用・採用との関連,昇進・昇格による職業能力向上の状況,正社員への登用・採用についての考え・制度の有無・実績,登用・採用要件,登用・採用したパート・アルバイトの特徴,パート・アルバイトの育成についての考え)
 ・行政への要望((1)に同じ)

(3)[専門学校調査] 
 ・学校概要(昼・夜間の状況,創立年,学科・修業年限,生徒数(年次別・年齢層別))
 ・入学者の状況(2002年度入学者の状況(他学校経験者・有職者・就業経験者),入学動機)
 ・卒業生の進路(2001年度卒業生の状況(卒業者数・卒業生の進路・入学時の入学者数),求人企業・就職先企業数の状況,過去3年間の求人企業数の変化・減少理由,就職できない学生の状況とその理由,卒業生へのフォローアップ,3年以内の離転職の状況・理由,中退者の状況(中退率・退学理由))
 ・就職支援の取組み(就職支援にあたり重視している基準,各種就職支援の実施状況と実施予定,就職支援において提供する情報,企業が専門学校生を採用する理由,公共職業訓練の受託状況・受託意向,等)

(4)[正社員調査] 
 ・属性(性別,年齢,配偶者有無,学歴,最終学歴,卒業・中退の別,現在一緒に住んでいる人)
 ・学校生活の状況(仲のよい友達・信頼できる先生の有無,年間欠席日数,成績,進路についての親や進路指導の先生の考え,進路指導サービス利用状況,最後に通った学校の卒業生の進路の状況,学校生活を通じてもっと教えてほしかったこと)
 ・働くことについての考え(職業生活・キャリア形成に関する相談相手,職業生活を考える上でのモデル,将来の職業生活の考え方,現在の職業生活に対する満足度,現在の生活全般に対する満足度,3年後の生活の見通し(職業生活,生活全般))
 ・学習歴・就業歴(通学した学校と職業生活への役立ち度,3ヶ月以上の無職期間の状況(有無・回数・通算期間・無職時の状況),就業形態別就業経験の有無・役立ち度・勤務先の個数,通算就業期間,経験した業務の幅,職業意識醸成に係わる活動・学習・研修参加状況,基礎学力の自己評価)
 ・現在の仕事・職業生活(現在の勤務先に就職した経緯,現在の勤務先を選んだ理由,勤続期間,職種,1週間あたりの労働時間,年収,一人前の目安・自分の状況,キャリア形成に向けた取組みの状況,転職志向,職業生活において困っていること,3年後の働き方の希望)
 ・最初の正社員経験(初職の満足度,初職の業種・職種,入社後退職までの期間,退職理由,退職時のその後の予定)
 ・パート・アルバイトや派遣・請負のときの状況(キャリア形成に向けた取組みの状況,職業生活において困っていたこと)
 ・無職のときの状況(無職時の取組み,求職活動上困っていたこと)
 ・専門学校のときの状況(専門学校入学理由,専門学校に入学してよかったこと,専門学校における教育分野と就職先での仕事内容との関係)

(5)[パート・アルバイト調査] 
 ・属性(性別,年齢,配偶者有無,身分,学歴,最終学歴,卒業・中退の別,現在一緒に住んでいる人)
 ・学校生活の状況((4)に同じ)
 ・働くことについての考え((4)に同じ)
 ・学習歴・就業歴((4)に同じ)
 ・現在の仕事・職業生活(職種,雇用期間の契約の有無・契約期間,勤続期間,1週間あたりの勤務時間,時間給換算・月収・年収,パート・アルバイトとして働いている理由,現在の勤務先における能力開発に関わる経験,現在している仕事の内容,能力やスキルのレベル,キャリア形成に向けた取組みの状況,今希望する働き方,職業生活において困っていること,3年後の働き方の希望)

(6)[派遣・請負調査] 
 ・属性((5)に同じ)
 ・学校生活の状況((4)に同じ)
 ・働くことについての考え((4)に同じ)
 ・学習歴・就業歴((4)に同じ)
 ・現在の仕事・職業生活(現在の働き方,派遣・請負として働いている理由,勤務先の職種,勤続期間,週の平均的な労働日数,1日の平均的な労働時間,賃金形態,月収,年収,派遣・請負業務関連の教育研修受講状況,現在している仕事の内容,能力やスキルのレベル,キャリア形成に向けた取組みの状況,今希望する働き方,職業生活において困っていること,3年後の働き方の希望)

(7)[求職者調査] 
 ・属性((4)に同じ)
 ・学校生活の状況((4)に同じ)
 ・働くことについての考え(職業生活・キャリア形成に関する相談相手,職業生活を考える上でのモデル,将来の職業生活の考え方,現在の生活全般に対する満足度,3年後の生活の見通し,3年後の働き方の希望)
 ・現在の求職活動の状況(求職活動をはじめてからの期間,就職についての考え,求職活動の情報源,最も希望している就業形態,求職活動でいった段階,キャリア形成に向けた取組みの状況,求職活動上困っていること)
 ・学習歴・就業歴(卒業後の就労経験の有無,直前の勤務先退職理由,直前の勤務先退職時の月収,通学した学校と職業生活への役立ち度,就業形態別就業経験の有無・役立ち度・勤務先の個数,通算就業期間,経験した業務の幅,3ヶ月以上の無職期間の状況(回数・通算期間・無職時の状況),職業意識醸成に係わる活動・学習・研修参加状況,基礎学力の自己評価)
 ・現在の無職期間の状況(無職期間,生活費の収入源,年収,1ヶ月に自由に使えるお金)

(8)[無業者調査] 
 ・属性(勤務形態,性別,年齢,配偶者有無,学歴,最終学歴,卒業・中退の別,現在一緒に住んでいる人,現在の状況)
 ・学校生活の状況((4)に同じ)
 ・働くことについての考え(就いてみたい仕事,将来の職業生活の考え方,仕事をしていないことに対する感じ方,3年後の働き方の希望)
 ・学習歴・就業歴(卒業直後の状況,就職先での勤務年数,卒業後の就労経験の有無,直前の勤務先退職理由,直前の勤務先退職時の月収,通学した学校と職業生活への役立ち度,就業形態別就業経験の有無・役立ち度・勤務先の個数,通算就業期間,経験した業務の幅,3ヶ月以上の無職期間の状況(回数・通算期間・無職時の状況),職業意識醸成に係わる活動・学習・研修参加状況,基礎学力の自己評価)
 ・日頃の生活(充実を感じるとき,関心を持っていること・熱心に取り組んでいることの有無,困ったことの相談相手・交友関係,現在の生活に対する満足度,3年後の生活の見通し)
 ・現在の無職期間の状況((7)に同じ)
 ・求職活動の経験と現況(求職活動の経験,求職活動をしたことがない理由,求職活動をはじめてからの期間,就職についての考え,求職活動の情報源,最も希望している就業形態,求職活動でいった段階,キャリア形成に向けた取組みの状況,求職活動上困っていること)

(9)[専門学校学生調査] 
 ・属性(性別,年齢,配偶者有無,学歴,卒業・中退の別,現在一緒に住んでいる人)
 ・通学先の状況(専門学校入学理由,通学する学科・修業年限,仲のよい友達・信頼できる先生の有無,年間欠席日数,成績)
 ・卒業後の進路・専門学校の就職指導(卒業後の予定・希望,卒業後の進路の決定状況,内定した就職先への応募方法・業種,専門学校における教育分野と就職先での仕事内容との関係,内定した就職先・職種の満足度,就職支援,専門学校に入学してよかったこと)
 ・働くことについての考え(将来の職業生活の考え方,現在の生活全般に対する満足度,3年後の働き方の希望)
 ・学習歴・就業歴(通学した学校と職業生活への役立ち度,収入を伴う仕事の有無・就業形態・勤続期間,就業形態別就業経験の有無・役立ち度・勤務先の個数,通算就業期間,経験した業務の幅,3ヶ月以上の無職期間の状況(回数・通算期間・無職時の状況),職業意識醸成に係わる活動・学習・研修参加状況,基礎学力の自己評価,学校生活を通じてもっと教えてほしかったこと)
公開年月日 2006/02/05
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教育・学習
バージョン 登録:2006年2月15日 :
特記事項