東京大学

概要
調査番号 0689
調査名 仕事と生活に関するアンケート調査,2006
寄託者 東京大学社会科学研究所希望学プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  東京大学社会科学研究所では,2005年度から当面3年間を目処に,「希望の社会科学(通称・希望学)」という全所的プロジェクトを実施し,全国アンケート調査及び岩手県釜石市を対象とした地域調査などにより,希望と社会の相互関係を社会科学的に検証する「希望学」研究を進めてきた。

 従来,希望という概念は,個人の心理や感情の一つとして主に捉えられてきた。それに対し希望学では,個人の保有する希望自体,その置かれた社会環境によって影響される可能性を重視し,さらに個々人が形成する希望が,ひいては社会全体の動向にも影響を与えていく可能性があると考え,そのあり方について検討する。すなわち希望学では,希望を個人の性格や感情としてだけでなく,社会の産物もしくは原動力として考察していくことを目的としている。

 その一環として位置づけられる本調査は,希望学プロジェクトが2006年1月,20歳から59歳の全国約2000名に対し独自に実施したアンケート調査であり,希望を持つ人と持たない人の違いをもたらす個人の特徴という論点を中心に,希望の社会的位相について考察することを目的として設計・実施された。
 具体的には,個人及び世帯の属性と希望との関係,希望の実現見通しや希望に対する考え方,挫折経験のあり様,希望と幸福感及び社会観との関係,中学3年時と最終通学歴を卒業する直前時点での職業に関する希望状況等を詳しく調べると同時に,学校を卒業もしくは中退してから現在までの状況を回顧的にたずねている。

 本調査を実施するにあたり,希望に関する重要な質問項目を確定するため,そのプレ調査としてインターネットを用いたウェブ調査「職業の希望に関するアンケート」を2005年5月に実施し,全国の20代から40代の男女875名から回答を得ている。

 なお,本調査の実施にあたっては,平成17年度(2005年度)科学研究費補助金・基盤研究(B)「学校における職業教育に関する経済学的研究」(課題番号16330039,研究代表者・玄田有史)より研究助成を受けている。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 全国の20歳以上59歳以下の男女
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 回収数 2,010人
調査時点 2006/01/01
対象時期
調査地域 全国
標本抽出
調査対象の選定にあたっては,男女比および20代,30代,40代,50代の各年齢構成に偏りが生じないよう配慮している。その結果,女性比率は49.4%,年齢構成は20代(22.2%),30代(27.2%),40代(22.7%),50代(27.9%)となっている。
調査方法 訪問留置調査
調査実施者 東京大学社会科学研究所 希望学プロジェクト,実査は(社)輿論科学協会
DOI
委託者(経費) (上記参照)
寄託時の関連報告書・関連論文 玄田有史「希望と個人(1)」:『社会科学研究』第59巻第2号,2008年2月,東京大学社会科学研究所
玄田有史「希望と個人(2)」:『社会科学研究』第59巻第3・4号,2008年3月,東京大学社会科学研究所
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 (1)個人属性
 性別,年齢,出生年,結婚経験,子どもの有無・人数,同居人数,同居者の続柄

(2)将来に対する希望
 希望の有無,内容,実現可能性,実現にかかりそうな年数

(3)社会・人に対する考え方・態度(社会観)

(4)中学生から20歳になるまでに経験した事柄
 経験の内容,実際に仕事をする上で役に立った経験

(5)中学3年生時の将来なりたい職業に関する希望
 希望の有無,内容,希望する理由,希望の変化,希望の実現,実現の理由

(6)最後に通った学校・卒業の有無

(7)卒業・中退翌年の状況

(8)就職準備開始時期に希望していた仕事
 希望の有無,希望していた仕事と中学3年時の希望との関係,希望していた理由,就職準備の具体的な計画と実行の状況,就職準備期間中に希望する仕事に変化があったかどうか,就職準備開始時の希望する仕事に就いたことがあるかどうか,希望する仕事に就けた理由

(9)収入を伴う仕事に就いた経験の有無

(10)現在の仕事
 先週仕事をしたかどうか,就労形態,職種,家族と同じ職か,初職と現職が同一か

(11)初職・現職
 初職の内容,勤続年数,中学3年生時の将来なりたい職業との関係,初職と就職準備開始時の希望職業との異同,初職就職後5年以内の挫折経験の有無,挫折経験の意味や影響,挫折しなかったことの意味,挫折を乗り越えられたかどうかと乗り越えられた理由,何があれば乗り越えられたか

(12)現在の自身の状況
 仕事に対するやりがいを感じたことがあるかどうか,現在幸福かどうか,現在の仕事に対する満足度,自身の健康状態,友人が多くいるかどうか,心配事や悩み事を聞いてくれる人・能力や努力を高く評価してくれる人・期待してくれる人,物事に対する自分の態度・考え方など(23項目)

(13)出身家庭など
 中学生時の家庭の経済状況,自分が育った家庭の雰囲気,子どもの頃の家族からの期待感・信頼感・愛情,学校生活の中で孤立感を感じていたことがあるかどうか

(14)希望をもつことにたいする考え方

(15)収入
 本人年収,世帯年収.
公開年月日 2010/11/04
CESSDAトピック 詳細はこちら

SSJDAオリジナルトピック 雇用・労働
社会・文化
バージョン 登録:2010年11月4日 :
特記事項