東京大学

概要
調査番号 1203
調査名 第2回都市生活と家族に関する意識調査,2014
寄託者 石黒格
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
メタデータ閲覧・オンライン分析システムNesstar 利用不可
調査の概要  本調査の目的は,情報通信技術(ICT) の普及以前に実行された,社会関係を測定した調査を再実行することで,ICTが急激に普及した過去20年ほどの期間に起きた,日本人の社会関係の変化を検討することである。

 本調査は,以下のような問題意識にもとづいて実施された。新しいメディアが登場するたびに,それらは無根拠に人々の生活に大きな影響を与えるとされてきた。ICTも,人々の社会関係に大きな影響があると想定されている。しかし,ICT の普及前後で日本人の社会関係を比較することができるデータは乏しい。社会関係は,誰にとっても重要であり,同時に誰もが経験するものであるために,誰もが一家言を持ちがちであるが,必要とされているのは実証的な見地からの検討である。時代的な変化を明らかにするためには,時系列的なクロス・セクショナル・データ(time-series cross-sectional data)が必要となるが,社会関係について,こうしたデータが取得された事例は少ない。

 本調査は,比較対照となる先行調査と,可能なかぎり等しい条件で調査を行う必要があった。先行調査は,大都市郊外としての埼玉県朝霞市と,調査当時もっとも三世帯同居が多かった山形県山形市を対象地域としていた。両地域とも「平成の大合併」による市域の変化がなく,サンプリング計画,質問紙,調査法を可能な限り等しくすることで,方法論的な要因による変動を最小とした。

 ただし,実査に関わる大きな変化があった。先行調査の時点では,住民基本台帳を用いることで,同住所に居住する者の家族関係が明らかであったため,配偶関係にある女性と同居している男性を調査対象としてサンプリングすることができた。しかし,現在では,このような情報を閲覧することは不可能である。そこで,本研究では,対象年齢の男性が,年齢の近い女性と同居している場合に,配偶関係が存在するといったん仮定し,訪問時に配偶関係を確認するという方法をとった。配偶関係がない場合には,調査対象から省いた。予備サンプルを用意し,配偶関係のある男女に800コンタクトを行うことを目標とした。

 以上の変化はあったものの,サンプリングは,先行調査とほぼ同様の枠組みで行われた。調査法も,訪問留置・訪問回収で,先行調査と同一だった。なお,回収率の低下が予想されたため,コンタクト数は増加させ,ほぼ同数の回収数を得ている。

 なお,本調査は,独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金(研究代表者:石黒格,研究課題番号:25285158)の交付を受けている。

 以下は,先行調査の基礎情報である。先行調査は,立教大学RUDAから利用可能である。
「都市生活と家族に関する意識調査」
・調査代表者・調査主体 松本康・ニッセイ基礎研究所
・調査地域 山形県山形市・埼玉県朝霞市
・調査対象 満20歳から65歳の既婚の男性とその妻
・標本抽出 層化2段無作為抽出法
・調査方法 調査員による個別訪問留置法
・調査時点 1993年6月10日~7月4日
・サンプルサイズ・有効回収率
 山形市 夫 453 (73.1%) 妻453 (73.1%)
 朝霞市 夫 402 (64.8%) 妻402 (64.8%)
・調査委託先 新情報センター
調査対象 満20歳から65歳の既婚の男性とその妻
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 有効回収数(率)
山形市 夫 390 (48.8%) 妻406 (50.8%)
朝霞市 夫 354 (44.3%) 妻376 (47.0%)
調査時点 2014年6月19日~7月13日
調査地域 山形県山形市・埼玉県朝霞市
標本抽出 層化2段無作為抽出法
調査方法 調査員による個別訪問留置法
調査実施者 石黒格,実査は新情報センター
委託者(経費) 独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金
寄託時の関連報告書・関連論文 石黒格,2016,『第2回都市生活と家族に関する意識調査結果報告書』2013~2015年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究課題番号25285158)「日本人のパーソナル・ネットワークの変化を捉える」研究成果報告書,2016年3月
石黒格編著,2018,『変わりゆく日本人のネットワーク――ICT普及期における社会関係の変化』勁草書房
Ishiguro, I, 2018, "Changes in core network size in Japan: Comparisons between the 1990s and 2010s," Social Networks, 52 (doi:https://doi.org/10.1016/j.socnet.2017.09.005)
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など 調査票  【 山形市 夫 】 【 山形市 妻 】 【 朝霞市 夫 】 【 朝霞市 妻
集計表  【 山形市/朝霞市 夫 】 【 山形市/朝霞市 妻
主要調査事項 【共通項目】
(1)家族についての考え方など
家族観,配偶者にグチを言う頻度,配偶者に相談する頻度,配偶者に生活設計の意見を求める頻度

(2)両親について(自分の両親と配偶者の両親それぞれ)
・会う頻度
・固定電話で話す頻度
・携帯電話で話す頻度
・メールなどでやりとりする頻度

(3)親しくしている人
・別居の親類の人数(住まいの場所別)
・職場の人の人数(住まいの場所別)
・近所の人の人数
・それ以外の人の人数(住まいの場所別)
・同居の家族以外に頼めること・相談できること

(4)親族以外の友人2名について
・知り合った経緯,配偶者との面識,居住地
・会う頻度,固定電話で話す頻度,携帯電話で話す頻度,メールでやりとりする頻度
・関係性
・性別,年齢,婚姻状態,学歴,職業(雇用形態,仕事の内容)
・AとBの面識

(5)加入・参加している団体
・町内会・自治会,PTA,地域の子ども会,地域の婦人会,労働組合,ボランティア組織,趣味やスポーツのサークルや団体,政党・政治家後援会,など
・特に熱心に参加している団体

(6)フェイス項目
・年齢
・居住年数,以前の居住地,中学卒業時居住地
・最終学歴
・雇用形態,仕事の内容,従業員規模,通勤時間,勤務時間

【妻票独自項目】
(1)家族についての考え方など
・夫婦での外出頻度,夫の家事

(2)両親について(自分の両親と夫の両親それぞれ)
・健在か否か,居住地

(3)フェイス項目
・結婚年数,夫と知り合ったきっかけ
・子どもの人数,長子年齢,末子年齢
・世帯タイプ,住居形態
・個人収入,世帯収入

※夫票独自項目はなし
公開年月日 2019/01/25
トピック 情報・通信・マスメディア
社会・文化
バージョン 登録:2019年1月25日
特記事項