東京大学

概要
調査番号 PH010
調査名 東大社研・高卒パネル調査(JLPS-H)Wave 1,2004.3
寄託者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

研究はなし教育は一年
データ提供方法 ダウンロード
メタデータ閲覧・オンライン分析システムNesstar 利用不可
調査の概要  本調査(Japanese Life Course Panel Survey of the High School Graduates; JLPS-H)は,東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)が出発点である。その後、厚生労働科学研究費補助金政策科学推進研究事業「若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証的研究」(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹・東京大学社会科学研究所)として,独自に実施されたアンケート調査である。

 本研究の目的は,少子高齢社会の到来の中で現役世代を担う若年層の進路行動・意識・価値観の実態を把握するとともに,彼らの行動や意識の変化についてパネル調査を実施して明らかにすることにある。具体的には,若年者の(1)学校在学中の生活と意識,(2)学校から職場への移行のパターン,(3)就業行動(非正規雇用,転職など),(4)意識・価値観の変化,の4つのテーマを取り扱う。

 本研究の第1の特色として,高校生を在学中に調査するだけでなく,卒業後も追跡し,高校生の進学・就業行動,意識,価値観についてライフコースの中で総合的に捉えようとしている。第2の特色として,調査設計の段階で国際比較を念頭におきつつ調査項目を作成することで,より厳密な国際比較研究を目指している。

 ここに収録のものは,高校3年生を対象とした「高校生の生活と進路に関するアンケート調査」(高校生調査),及び高校を対象とし進路指導担当者記入の「高校生の進路指導に関するアンケート調査」(高校調査)の2調査である。

 調査からは以下のこと等が明らかにされ,報告書として12論文にまとめられている。現代の高校生の人生設計や将来の展望は,相反した意識が共存することが多いという特徴が分析から明らかになった。高校生の進路・意識は,学校の成績,学習時間といったメリトクラティックな要因,性別,学校タイプに加えて,自分の考えをはっきり相手に伝えることができたり,嫌な人ともうまく付き合っていけるような「対人能力」に影響を受けていることが明らかになった。また日米の高校生の生活と意識の比較からは,真面目だがあまり勉強せず学校へのコミットメントも低い日本の高校生像が明らかになった。

 なお,2004年1月~2005年1月には高校生調査に回答した高校生とその保護者に対して別々に,卒業後1年目の追跡調査(第1回追跡調査)(保護者調査)を実施している。さらに,2005年,2006年,2008年にも追跡調査を実施した。

 なお,社会科学研究所パネル調査プロジェクトの推進にあたっては、以下の資金提供を受けている。東京大学社会科学研究所研究経費(2003年度~)、独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究S:2006~2010年度)、厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究:2004~2006年度)、奨学寄付金:株式会社アウトソーシング(代表取締役社長・土井春彦、本社・静岡市):2006年~2008年度。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 [高校生調査] 全日制高校3年生
[高校調査]  高校生調査に協力・回答した高校
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ        調査票送付数/有効回答数/回収率
[高校生調査] 10,950人/7,563人/69.1%
[高校調査]  101校/78校/77%
調査時点 [高校生調査] 2004年1~3月
[高校調査]  2004年3~5月
対象時期
調査地域 日本
標本抽出
[高校生調査]
・日本全国の全日制高校に通う生徒を母集団として,高校生を抽出することを目指して調査を設計した。
・進学率と無業率の2つの基準で県の層化を行い,都道府県を4つの類型に分けた。
・それぞれの類型ごとに,県を第1次抽出単位として選定した。
・各県の抽出比率を割り出すために,類型ごとの生徒比率を計算した。
・この比率を基に10,000サンプルの高校生を抽出するとした場合の各類型への割り当てサンプル数を計算し,1学校から80人(2クラス)を抽出すると仮定し,各類型の割り当て高校数を算出。協力を得られない学校のあることを予想し,各類型からの抽出学校数を決定した。
・高校を第2次抽出単位として,各県の全日制高校リストから無作為に高校を抽出数だけ選びだした。
・高校の選定にあたっては,普通高校・専門高校などの区別をせずに定時制高校を除外したすべての全日制高校から無作為に抽出した。

[高校調査]
・高校生調査票に記入,返送してきた101校の高校すべてを対象とした。
調査方法 [高校生調査]
・各県の教育委員会,高等学校校長会,教職員組合等を通して,事前に調査の了解を得,協力を要請した。
・調査対象となる162の高校に調査依頼セットを送付し調査協力を打診した。
・協力受諾校107校に調査票1式を郵送。101校より記入された高校生調査票が返送された。

[高校調査]
・高校生調査票が返送された高校に高校調査を高校調査依頼状とともに郵送。
・78校から高校調査票が返送された。
調査実施者 東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)
東京大学社会科学研究所「高校生の生活と進路に関する調査」研究会(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹)
「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」高卒パネル調査企画委員会

DOI
委託者(経費) (上記参照)
寄託時の関連報告書・関連論文 『若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証研究』,2005年,東京大学社会科学研究所
●「高校生の進路の変遷」石田浩・苅谷剛彦
●「将来の人生設計に関する高校生の意識 ―そのアンビヴァレントな現実」玄田有史・佐藤香
●「労働のセーフティーネットを使いこなすためには何が必要か ―労働者の権利に関する理解に着目して」佐藤博樹・高橋康二
●「高校生の『対人能力』の規定要因と帰結 ―『メリトクラシーの弛緩』がもたらしたもの」本田由紀
●「高校生の進路活動の実態」元治恵子
●「高校生の生活と意識 ―日米比較より」深堀聰子
●「高校生のアルバイト経験と進路の関係」篠崎武久・高橋陽子
●「就職と希望進路の変更パターンの関係について ―希望進路変更が及ぼす影響とそれでも進路を変える理由」鶴田典子
●「専門・各種学校進学者の特徴と職業意識 ―一貫型/模索型に注目して」長尾由希子
●「高校生の大学進学希望のマルチレベル分析 ―学校タイプの影響に着目して」朴澤泰男
●「高校生の進路決定 ―意図せざる結果としてのフリーター」松澤康平
●「一人一社から複数応募へ ―就職慣行の変化とそれがもたらしたもの」鶴田典子
『高校生の進路選択と意識変容』,2006年,石田浩編著,東京大学社会科学研究所研究シリーズNo.21
『多元化する「能力」と日本社会』,2006年,本田由紀,NTT出版
「『対人能力格差』がニートを生む」:『中央公論』2005年4月号,2005年,本田由紀
「不安と危機感 ―高校生の職業意識」:『月刊高校教育』2005年9月号,2005年,佐藤香
What Do Female High School Students Think of Their Future?: Educational Aspirations, Life Course Expectations and Gender Role Atitudes,Social Science Japan 32,2005年,元治恵子   など
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [高校生調査票][高校調査票]
主要調査事項 [高校生調査](「高校生調査票」)

・性別,学科,年齢,
・当時の希望進路(高校1年/2年/3年4月/3年8月の頃)
・現時点の進路予定

<正社員内定者>
・就職先(企業規模,自宅から通える範囲か,高校の先輩の採用有無,職種)
・内定した就職先/職種の満足度
・就職先であてはまること(希望職種での採用/有名な会社/給料/残業・休日/学んだことが生かせる/手に職がつけられる)

<就職希望未内定者>
・内定をもらえない理由
・今後も正社員としての就職先を探すか

<進学希望者>
・進学先希望理由等あてはまること(17項目)

<フリーター希望者>
・フリーターを選んだ理由

・アルバイトやパートで生活するフリーターの生き方に対する考え
・結婚せずにずっと親と同居する生き方に対する考え

・進学・就業行動
 (進路一般/進学関係/就職関係の活動有無と時期(21項目),就職試験を受けた会社数,同時に2つ以上の会社への応募有無)

・意識・価値観(人生観・社会観・進路・性格など19項目)
・働く人の権利や義務についての法律の認知

<高校3年の4~7月頃の日常生活>
・放課後や週末に行っていたこと(友だち・親としたこと,パソコン・地域活動・習い事・アルバイトなど16項目の頻度)
・その中で将来の仕事に関連するもの
・週平均勉強時間(家/塾・予備校)
・週平均アルバイト時間数
・学校への遅刻・欠席等の回数(4項目)

・高校観(9項目)
・高校での成績

・進路等で意見を参考にする人
・友だちの数,とくに親しくしている友だち,友だちと話し合う頻度(8項目),友だちが大切にしていること

・自分が大切にしていること
・努力や運・自分の能力等についての考え(6項目)
・自分にとって重要なこと(13項目),

・女性の仕事と結婚に関する考え
・家族のなかでの男性の役割
・30歳頃の働き方
・人生設計(結婚や親との別居など何歳ごろまでにしたいか)

<家族(保護者)>
・家族(保護者)との話し合いの頻度(学校や進路,悩み事など8項目)
・進路に対する家族の態度
・家族が希望している自分の進路



[高校調査](「高校調査票」)<下記、特記事項を参照してください。> 


・今年3月の卒業予定者数,大学等進学予定者数(4年制大学/短期大学/専修学校(専門課程)/専修学校(一般課程)/公共職業能力開発施設等別),就職予定者数,それ以外(浪人/アルバイト/その他)の予定者数
・卒業生の進路状況のここ数年の増減(進路先別)
・設置学科ごとの男女別卒業予定者数

・地域社会や保護者との関係
・次のような生徒はどのくらいいるか(10項目)

・進路指導部の構成(人数)
・進路指導の分掌をもつことへの特別措置

・進路指導のために収集している情報資料
・入学時から卒業時までに実施した進路指導活動
・進路指導の方針(12項目)
・生徒の進路保障のための活動(6項目)

・就職も進学もしない生徒が増えている原因
・就職指導の基本方針(10項目)
・就職慣行における変化,等。
公開年月日 2009/03/31
CESSDAトピック 詳細はこちら

SSJDAオリジナルトピック 教育・学習
社会・文化
バージョン 登録:2009年3月31日 :
特記事項 高校調査のデータについては、秘匿性の観点から別途特別データとして申請が必要です。 また,高校調査のデータの利用については,

■教育目的(授業・卒論等)の利用:不可

となります。利用をご希望の方は、まず通常データの提供を受け、特別データの申請が研究目的の遂行に不可欠であることをご確認いただいたうえで、SSJデータアーカイブ(ssjda@iss.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わせください。

大規模なデータ修正などのため,データセットはバージョンアップされることがあります。なお,当データアーカイブからは最新バージョンのデータが提供されています。