東京大学

概要
調査番号 PJ010
調査名 東大社研・中学生と母親パネル調査(JLPS-J)Wave 1,2015
寄託者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

研究はなし教育は一年
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  現代社会において,格差や不平等を考えるうえで学歴は極めて重要な要因としてあげられる。しかし多くの成人を対象とした調査では,進路選択を行うときの詳細な情報を用いることができない。高校生と母親に対する全国調査からは,教育期待の格差生成メカニズムを明らかにするうえで,高校選択のメカニズムを検討する必要性が指摘されているが,十分に明らかにされていない。
 そこで本調査は,(1)中学3年から高校2年までの生徒の教育期待,学校生活,家庭の社会経済的状況をとらえた2時点のパネル調査を行い,パネルデータセットを構築すること,そして(2)イメージの変化,高校の影響,社会経済的状態の変化およびその相互の影響関係に注目した因果分析から,教育期待の社会経済的格差が生じるメカニズムを明らかにすることを目的に実施された。

 本調査は,東京大学社会科学研究所パネル調査(JLPS: Japanese Life Course of Panel Surveys)プロジェクトのひとつとして位置づけられている。JLPSには本調査のほかに,「若年パネル調査(JLPS-Y)」,「壮年パネル調査(JLPS-M)」,「高卒パネル調査(JLPS-H)」が存在する。本調査は「中学生と母親パネル調査(JLPS-Y)」のWave1に関するものである。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 2015年8月時点で中学3年生の男女
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ アタック数:4,117ペア
有効回収数:1,854ペア(有効回収率 45%)
調査時点 2015年10月半ばに第1期調査を実施したが回収率が低く目標サンプルサイズ(1,600ペア)に達しなかったため,11月上旬に第2期,12月上旬に第3期調査を実施した。
対象時期
調査地域 日本
全国
標本抽出 その他
 「平成27年度学校基本調査速報」より都道府県別中学3年生人口(合計1,078,028人)を得て,各都道府県への割り当て比率を求めた。計画サンプルサイズは1,600とし,これより各都道府県の割り当てサンプルサイズを計算した。
 さらに「平成26年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)」より,10~14歳人口を用い,「区部」「市(6000人以上)」「市(6000人未満)・町村」の3カテゴリを作成した。各都道府県について3カテゴリそれぞれの割合を求め,各都道府県の各カテゴリについて,割り当てサンプルサイズを求めた。都道府県(47)と人口規模(3)の組み合わせで,計109地点となる。一部都道府県には「区部」や「市(6000人以上)」のカテゴリがないため,141地点とはならない。
 なお,男女は半数ずつ割り当てており,イソプスの保有するモニターを枠母集団としている。
調査方法 自記式調査票
自記式調査票:紙
調査票による郵送配布,郵送回収
調査実施者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト,実査はイソプス
DOI
委託者(経費) 日本学術振興会科学研究費補助金:15H05397:
寄託時の関連報告書・関連論文 藤原翔,2016,「中学生と母親パネル調査の設計と標本特性」『東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクトディスカッションペーパーシリーズ』95,2016年4月
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など 【中学生調査】調査票
【母親調査】調査票
主要調査事項 【中学生調査】
(1)中学生自身について
・性別,生年月
・普段の生活について,他者への信頼
・自分に対する考え,自身の性格について
・将来の希望,一般的に各項目(よい成績,よい大学,よい仕事,幸せ,など)を実現するのに必要だと思うもの,勉強・大学に関する考え
・相談ネットワーク,母親・父親との関わり,時間選好,現在のくらしむき

(2)中学校での生活について
・学校生活について,通っている中学校の様子(校則,学校行事,授業,など)
・役職経験の有無,部活動の熱心度,平日と休日の学習時間(家庭,塾)
・現在の成績

(3)中学校卒業後の進路について
・希望する進路,学校・学科,高校選択で重視すること
・理想学歴,現実学歴,学歴に対する意識
・希望する職業,つきたい職業を希望する程度,職業選択で重視すること,将来の実現可能性

【母親調査】
(1)子どもについて
・子どもが通っていた学校の設置者(小学校入学直前,小学6年生,中学校),習い事(小学校入学以前,小学4年から6年,中学3年生),学校外教育費
・子どもの性格,子どもとの関わり(小学生,中学生のころ)

(2)子どもの進路について
・希望する進路,進学してほしい学校・学科,理想学歴,現実学歴,学歴に対する意識
・希望する職業,ついてほしい職業を希望する程度,子どもの将来に対する気持ち,子どもに希望する到達階層

(3)母親ご自身について
・学校や社会に関する考え,相談ネットワーク,教育費に関する考え
・現在のくらしむき,階層帰属意識
・両親・きょうだいの大学・短大通学経験,中学3年生の時のくらしむき・親の夫婦関係

(4)家族について
・【母親・父親】婚姻状態,継続年数,出生年,仕事の内容・職業,従業上の地位,企業規模,役職
・【母親・父親】きょうだい数,最終学歴,子どもとの続柄
・世帯人数,子ども数,子どものきょうだい(出生年月,性別,通った学校,現実学歴)
・財産保有状況,過去1年間の世帯収入
公開年月日 2024/01/15
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教育
子ども
平等、不平等、社会的排除
SSJDAオリジナルトピック 教育・学習
バージョン 1 : 2024-01-15
特記事項 ・自由回答のデータは非公開です。
・希望する職業(子ども問26,母親問9)については国勢調査に用いる分類をもとに職業コードが割り当てられています。
・希望する学校の偏差値(PJ011),地域の社会経済指標・最も近い大学との距離(PJ012)については特別データの申請が必要です。