東京大学

概要
調査番号 0498
調査名 中小企業における若年労働者に関する調査,2004
寄託者 連合総合生活開発研究所
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 研究のみ

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  大企業を中心とした企業業績の好転等,景気や雇用に多少の明るさが見えかけてきたとはいえ,雇用情勢,とりわけ若年労働者の雇用環境に大きな改善は見込めない状況である。また,近年フリーターやNEET(ニート)と呼ばれる若年無業者の急増は深刻な問題として捉えなければならず,より踏み込んだ取り組みが求められている。

 本調査研究委員会は,一般に,各種労働条件や福利厚生,教育投資等の面で大企業にくらべ厳しい環境にある中小企業(従業者規模300人未満)に特化し,若年者の離職と定着の実態とその理由を明らかにし,若年労働者定着のための適切な雇用管理のあり方を明らかにすることを目的に設置された。

 本調査は,中小企業に働く大卒者の「定着」に焦点をあて分析を行っている。
 中小企業の人事担当者を対象にした「企業調査」では,企業の採用方針,採用活動と定着状況に対する考え方,就労状況,入社前後の研修と定着促進のための取り組み等の実態を明らかにしている。
 また,現在正社員として勤務する20代の大卒者を対象とした「個人調査」では,中小企業就職者と大企業就職者の進路選択・就職活動と定着の違い,職業能力の向上,キャリア形成の実態から定着を左右する要因を明らかにしている。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 [企業調査] 中小企業(従業者規模300人未満)の人事担当者
[個人調査] 24~28歳の大卒者で民間企業に勤務している者
調査対象の単位 個人,組織
サンプルサイズ [企業調査]  配布数 2,796社  回収数 468社(有効回答率 16.7%)
[個人調査]  回答者数 1,037人
調査時点 [企業調査] 2004年10月
[個人調査] 2004年10月下旬
対象時期
調査地域
標本抽出 [企業調査] リクルート社の「リクナビ2005」に,2004年9月下旬時点で登録されている6,367社から,「1)企業規模300人未満,2)募集雇用形態が正社員」の2条件を満たす2,796社の抽出を行った。

[個人調査] ネットリサーチ業(株)マクロミルのモニターを対象にインターネットによるアンケート調査。企業規模,転職者と定着者との比較を可能にするため,あらかじめ企業規模,転職経験について以下のようなスクリーニングを行った。
 企業規模については,「現職の企業規模・300人未満」:「現職の企業規模・300人以上」=7:3
 転職経験については「転職経験者」:「転職未経験者」=1:1
調査方法 [企業調査] 回収は記入者からの直接郵送方式
[個人調査] インターネットによるアンケート調査
調査実施者 連合総合生活開発研究所
DOI
委託者(経費) 雇用・能力開発機構
寄託時の関連報告書・関連論文 「中小企業における若年労働者に関する調査研究報告書」,2005年3月,(財)連合総合生活開発研究所
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [企業調査票][個人調査票]
主要調査事項 [企業調査]

(1)採用方針と採用・定着状況
 人員の補充・増強方法(基幹的人材の採用,多様な雇用形態の人材活用,外部人材の活用,新規学卒者の採用形態,中途採用者の採用形態),大卒者の新規学卒採用状況,新規学卒以外の大卒者採用状況,採用形態別30歳未満大卒採用状況と定着状況(2001~03年度の延べ人数),求める水準の人材採用状況,定着状況への評価,30歳未満の大卒者の気質・志向の変化(新規学卒者・中途採用者別),新規学卒採用・中途採用で活用している方法・媒体,募集に際しての公開情報(新卒・中途採用別)採用コスト(新卒・中途採用別)。

(2)新規大卒者の配属と育成
 新規大卒者の入社前の育成,新規大卒者の配属に際して本人意向の尊重,新規大卒者の配属職種・年収に占める成果給の割合・勤務形態・週実労働時間・3年後の定着率,新規学卒者の集合研修期間,新規学卒者の配属前の職場体験研修,一人前になるまでの期間,一人前になる前に辞める人の期間,定着促進への取り組み。

(3)企業概要
 業種,正社員数,従業員数の内訳,3年前を100とした現在の従業員数,3年前を100とした現在の収益,労働組合の有無。


[個人調査]

(1)大学3年秋の進路希望
 大学3年秋に考えていた進路希望,働きたいと考えていた会社。

(2)在学中の就職活動
 在学中の民間企業への就職活動,在学中企業や業界・仕事内容を知るために行った活動,就職先候補を絞る際に重視したもの,企業を絞り込む重視基準,やりたいと考えていた職種,会社説明会に行った件数,面接を受けた会社数,内定をもらった会社数。

(3)卒業後最初に正社員として就職した民間会社
 就職の経緯,就職経路,正社員登用前の就業形態,会社についての情報源,最も役立った情報源,内定から入社までに指示された課題・活動,最初に就職した会社の正社員数,中小企業に就職した理由,就職した会社の業種・希望していた業種か,配属された職種・希望していた職種か,新入社員研修の期間,入社当初受けていた支援,入社当初受けた説明,入社当初のキャリアの見通し,入社半年後の不満。

(4)離職・転職
 最初に就職した会社への勤続,勤続年数,会社を辞めたいと思ったこと・時期・理由,辞めなかった理由。
<転職経験者>入社から退職までの期間,退職した最大の理由,退職時次の就職先の決定状況,退職の際の生活,退職後から今の会社まで・転職回数,今の会社の正社員数,業種,職種,勤務形態。

(5)現在の状況・その他
 現在の仕事の満足度,今後のキャリアの見通し,最終学歴。
公開年月日 2007/01/18
CESSDAトピック 詳細はこちら

SSJDAオリジナルトピック 雇用・労働
バージョン 登録:2007年1月18日 :
特記事項