東京大学

概要
調査番号 PH020
調査名 東大社研・高卒パネル調査(JLPS-H)Wave 2,2004.10
寄託者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

研究はなし教育は一年
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  本調査(Japanese Life Course Panel Survey of High School Graduates; JLPS-H)は,東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)が出発点である。その後,厚生労働科学研究費補助金政策科学推進研究事業「若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証的研究」(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹・東京大学社会科学研究所)として,独自に実施されたアンケート調査である。

 本調査の目的は,少子高齢社会の到来の中で現役世代を担う若年層の進路行動・意識・価値観の実態を把握するとともに,彼らの行動や意識の変化を追跡できるパネル調査を実施して明らかにすることにある。具体的には,若年者の(1)学校在学中の生活と意識,(2)学校から職場への移行のパターン,(3)就業行動(非正規雇用,転職など),(4)意識・価値観の変化,の4つのテーマを取り扱う。

 このような目的により,本調査は次のような2つの特色を備えている。第一に,高校生を在学中に調査するだけでなく,卒業後も追跡し,高校生の進学・就業行動,意識,価値観についてライフコースの中で総合的に捉えようとしている。第二に,調査設計の段階で国際比較を念頭におきつつ調査項目を作成することで,より厳密な国際比較研究を目指している。

 今回のwave2に収録されているのは,既に公開されているwave1の調査(PH010)に回答した高校生の卒業後1年目の追跡調査(第1回追跡調査)であり,卒業後に職業についたかどうかを基準にして,次の2種類の調査票を用意した。

[調査票A(就職者対象)]: 高校卒業後に職業についたことのある回答者を対象とする。
[調査票B(進学者対象)]: 高校卒業後に職業についたことのない回答者を対象とする。

 さらに,この二つの調査とは別に,回答者の保護者に対して,[保護者調査]を実施している。
 ※[保護者調査]については別途特別データとして申請が必要になる(PH021)。詳細は,下記「利用上の注意」を参照。

 また,本調査はパネル調査として設計されているため,2005年以降にも毎年継続して調査を実施している(ただし2007年を除く)。  
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 [調査票A] wave1の[高校生調査]に回答した高校生のうち,高校卒業後に職業についたことのある回答者

[調査票B] wave1の[高校生調査]に回答した高校生のうち,高校卒業後に職業についたことのない回答者

※以下,[調査票A]と[調査票B]を合わせて[本人票]と表記する

[保護者票] [調査票A]もしくは[調査票B]の回答者の保護者
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ [本人票] 調査票送付数 2,036通,有効回答数 501人(調査票A 66人,調査票B 435人),回収率24.6%

[保護者票] 調査票送付数 2,036通,有効回答数 483人,回収率23.7%
調査時点 2004-10 ~ 2005-02
2004年10月~2005年2月
対象時期 2004 ~ 2004
調査地域 日本
日本
標本抽出 wave1の調査(PH010)に回答した高校生のうち,追跡調査に協力することを同意し卒業後の連絡先(住所と電話番号)を記入した者とその保護者
調査方法 対象者に葉書で住所確認と調査票が郵送される旨のお知らせを事前に通知し,住所不明のため葉書が配達されなかった者を除いて調査票を郵送した
調査実施者 東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)
東京大学社会科学研究所「高校生の生活と進路に関する調査」研究会(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹)
「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」高卒パネル調査企画委員会
DOI 10.34500/SSJDA.PH020
委託者(経費) 東京大学社会科学研究所研究経費(2003年度~),厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究:2004~2006年度)
寄託時の関連報告書・関連論文 『若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証研究 平成17年度 総括研究報告書』,2006年3月,東京大学社会科学研究所
●「高卒者の追跡調査の設計と特色」佐藤博樹・石田浩
●「高校3年生の着地不安とその背景」佐藤香・玄田有史
●「進路意識の変化とその規定要因」元治恵子
●「高卒者と保護者が共有する価値観」深堀聰子
●「『卒業後』への連続性」鶴田典子
●「進路指導の評価に関する規定要因」長尾由希子
●「90年代以降の高校多様化政策と進路選択」中澤渉
●「中等後教育進学に対する所得の効果」朴澤泰男
●「進学費用の調達方法を決定する要因」篠崎武久
●「一人親家族と大学進学」平沢和司
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など [調査票]
主要調査事項 [調査票A](高校卒業後,職業についたことのある回答者)
A1. 仕事について
・高校卒業直後の状況,就業経験,就業時期
・高校卒業後に最初に就いた仕事の特徴・属性,就職経緯
・現在の仕事の特徴・属性,就職経緯

A2. 日常生活について
・高校卒業後の居住状況
・日常生活の過ごし方,睡眠
・日常生活の悩み・友人

A3. 高校の進路指導について
・進路指導の特色
・進路指導および進路選択の満足度
・進路指導に希望すること

A4. 自身の考え方について
・アルバイトやパートでの生活・親との同居といった生き方に対する意見
・重視していること(仕事での成功,結婚など)
・自分に当てはまる事柄(お金の使い方,目標の有無など)
・30歳ごろになったときにどのような働き方をしていたいか


[調査票B](職業についたことのない回答者)
B1. 現在の状況について
・現在の状況(進学状況,浪人,仕事探しなど)
・アルバイト
・高校卒業以後の通学経験の有無,以前の通学先について
・現在の就職活動状況

B2. 日常生活について
・高校卒業後の居住状況
・日常生活の過ごし方,睡眠
・日常生活の悩み・友人

B3. 高校の進路指導について
・進路指導の特色
・進路指導および進路選択の満足度
・進路指導に希望すること

B4. 自身の考え方について
・アルバイトやパートでの生活・親との同居といった生き方に対する意見
・重視していること(仕事での成功,結婚など)
・自分に当てはまる事柄(お金の使い方,目標の有無など)
・30歳ごろになったときにどのような働き方をしていたいか
・学校を卒業後につきたい職業


[保護者票]
保1.保護者本人とその子ども(A票およびB票の回答者)
・続柄
・子ども高校3年時の話し合い・内容
・子ども高校3年時の生活態度・将来の進路に対する態度,高校卒業後の進路に対する希望
・子どもを育てるにあたって重要視したこと・将来について期待してきたこと
・子どもとの金銭のやり取り,子どもの通学状況

保2.保護者本人の考え方
・重要視していること
・女性の仕事と結婚・家庭における男性役割に対する意見
・アルバイトやパートでの生活・親との同居といった生き方に対する意見

保3.家族
・家族の人数
・(子どもの)父親および母親の学歴・職業
・家族全体の年収

※調査項目の詳細については,調査票を参照のこと。
公開年月日 2012/08/06
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ジェンダーと性別役割
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社会・文化
バージョン 1 : 2012-08-06
特記事項 [保護者調査]のデータについては,別途特別データとして申請が必要となります(PH021)。 また,[保護者調査]のデータの利用については,
■教育目的(授業・卒論等)の利用:不可
となります。 利用をご希望の方は,まず通常データの提供を受け,特別データの申請が研究目的の遂行に不可欠であることをご確認いただいたうえで,SSJデータアーカイブ(ssjda@iss.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わせください。

・大規模なデータ修正などのため,データセットはバージョンアップされることがあります。なお,当データアーカイブからは最新バージョンのデータが提供されています。
・2021年12月23日 英語版データ提供開始