東京大学

概要
調査番号 1073
調査名 大学生の文化的活動と進路意識に関する調査,1987
寄託者 宮島喬・藤田英典
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SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  1960年代以降,文化的再生産論と呼ばれる批判的教育論・文化論が展開されてきた。本調査は,文化的再生産論の主要な担い手であるP. ブルデュー(および共同研究者J. C. パスロン)の研究の枠組に依拠して,我が国における〈文化の階層性とその再生産機能〉について実証的に考察するために,大学生を対象として1987年5~6月に実施された質問紙調査である。なお本調査は,ブルデューたちの大学生を対象にした調査を参考にしている。

 調査票には,(1) 学習への態度および言語能力を中心としたハビトゥス的なもの,(2) 文化的活動についての評価および文化的活動・知識の実態,(3) 職業についての評価および職業と文化的活動との関係についての評価,の三点が盛り込まれている。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 首都圏の四年制大学17校の学生
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 有効回答数 1,367名(1年生:4.5%,2年生:12.9%,3年生:59.9%,4年生:21.9%)
調査時点 1987年5~6月
対象時期
調査地域 首都圏
標本抽出
対象大学は,設置者,難易度,その他の大学特性,対象学部の構成を考慮して,国公立6校,私立11校,うち女子大4校を選んだ。
調査方法 質問紙による集合自記式調査法(原則として授業時間を利用)
調査実施者 宮島喬・藤田英典
DOI
委託者(経費)
寄託時の関連報告書・関連論文 藤田英典・宮島喬・秋永雄一・橋本健二・志水宏吉,1987,「文化の階層性と文化的再生産」『東京大学教育学部紀要(27)』,pp. 51-89.
橋本健二・秋永雄一,1987,「412 文化の階層性と文化的再生産(課題研究Ⅰ 文化的再生産論の可能性(その2):実証研究をふまえて)」『日本教育社会学会大会発表要旨収録(39)』,pp. 209-212,1987年10月8日
宮島喬・藤田英典・志水宏吉,1991,「8章 現代日本における文化的再生産過程――ひとつのアプローチ」宮島喬・藤田英典編『文化と社会――差異化・構造化・再生産』有信堂高文社,pp. 153-204,1991年3月1日
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など 調査票
主要調査事項 (1) 学習への態度および言語能力を中心としたハビトゥス的なもの
・大学での授業出席率,講義への集中度,授業中ノートをとるか
・(高校入学時)自分・両親の大学進学に対する考え
・(高校時代)授業中のひねった質問への対応(問題解答ノウハウ)
・異質な語を見つける問題,同義語を見つける問題,誤って用いられていることばを見つける問題

(2) 文化的活動についての評価および文化的活動・知識の実態
・文化的・学術的活動の経験(最近1年間),両親の行う文化的活動
・創作活動の意向
・文化的活動の上品さの評価

(3) 職業についての評価および職業と文化的活動との関係についての評価
・職業別の文化的活動の多寡に関する認知
・(各職業への評価)必要な知識水準の高低,人を動かす力の大小

(4) 進路意識・価値観について
・(各業種への評価)将来の就業意向
・就職したいと思う企業規模
・自分にとっての重要度(高い収入が得られること,仲間と楽しく過ごせることなど)
・階層帰属意識,自分の政治的立場

(5) 家族・家庭について
・(父親/母親)職業,仕事上の地位,仕事内容,最終学歴
・大学・短大を卒業したおじ・おばの有無
・家庭の年間所得,現在の住居
・自宅の住居の種類,(持ち家の場合)住宅ローンの有無
・家庭の所有財
・きょうだい数,きょうだい順位

【フェイス項目】
・中学卒業時の居住都道府県,居住市町村の人口
・出身高校の設置者,出身高校の大学・短大進学率
・高3時の学年内成績,現在の成績
・高校時代のクラブ活動の種類,現在入っているサークルの種類
・学年,性別
公開年月日 2022/07/27
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SSJDAオリジナルトピック 教育・学習
社会・文化
バージョン 1 : 2022-07-27
特記事項