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調査票

調査番号 0064

調査名  中小製造業の技能形成に関する調査、1993

調査票名 製造業中小企業の技能形成に関するアンケート調査、1993年11月(総数:666企業)



〔回答企業の概要〕
Q1 貴社の資本金額をお答え下さい。

1. 1,000万円未満    10.4
2. 1,000万円以上    51.8
3. 5,000万円以上    22.2
4. 1億円以上      9.8
5. 3億円以上      4.2
6. 5億円以上      0.8
7. 10億円以上      0.9

Q2 貴社が創業されたのはいつごろですか。

1. 1945年以前   25.5
2. 1946~54年   20.4
3. 1955~64年   19.5
4. 1965~74年   18.8
5. 1975~84年   11.0
6. 1985年以降    4.8

Q3 貴社は業務の内容を以下のように分けた場合、どれに該当しますか。

1. もっぱら親企業の発注を受け、汎用品等の生産を行なっている(下請生産型)52.7
2. もっぱら親企業の発注を受け、製品試作・開発を中心に生産を行っている
  (下請開発・試作型)                          7.8
3. とりたてて親企業はなく、汎用品等の生産を行なっている(独立生産型)  24.6
4. とりたてて親企業はなく、製品試作・開発を中心に生産を行っている
  (独立開発・試作型)                         14.3
   NA                                 0.6
  
Q4 貴社の正規従業員数をお答え下さい。
         男性     女性
  技術者     12.9人    0.7人
  技能工     23.7     2.2
  一般作業者   28.0     16.1
  事務係     12.3     7.7
  その他     0.4     0.3
  合計      77.2     26.9

Q5 貴社の業種はどれですか。

1. 鉄鋼           2.7
2. 非鉄金属         1.5
3. 金属製品        16.1
4. 一般機械器具      16.4
5. 電気機械器具      23.1
6. 精密機械器具       8.3
7. 輸送用機械器具     16.5
8. プラスチック・ゴム    7.2
9. その他          8.3

Q6 貴社の主な加工内容は以下のどれですか。主なものを3つ以内で選んで下さい。

1. 鋳造         5.1
2. 鍛造         3.6
3. メッキ        3.5
4. 塗装         9.8
5. 熱処理        6.8
6. 板金         13.5
7. プレス        20.9
8. 切削         29.4
9. 金型製作       12.6
10. プラスチック成型  11.7
11. 基板組立      11.1
12. 部品組立      39.0
13. 製品組立      47.0
14. その他       24.9
  NA         0.6

熟練技能について

Q7 上記の加工内容のうち、最も中心的な位置を占める熟練技能はどれですか。

1. 鋳造         2.6
2. 鍛造         2.4
3. メッキ        2.0
4. 塗装         2.4
5. 熱処理        1.5
6. 板金         5.1
7. プレス        6.5
8. 切削         15.5
9. 金型製作       6.2
10. プラスチック成型   6.5
11. 基板組立       2.7
12. 部品組立       7.8
13. 製品組立      22.7
14. その他       14.4
  NA         2.0

〔以下Q8~Q13については、Q7で選ばれた「熟練技能」に関してお聞きします〕
Q8 その「熟練技能」者はどの年齢層に多くなっていますか。

1. 29歳以下    8.7
2. 30歳代    23.1
3. 40歳代    48.8
4. 50歳代    16.4
5. 60歳以上    0.9
  NA      2.1

Q9 そこにおいて一人前の「熟練技能」者になるための必要年数はどのくらいですか。

1. 1~2年      5.0
2. 3~4年     18.3
3. 5~6年     43.1
4. 7~10年     17.0
5. 10年をこえる  14.4
  NA       2.3

Q10 Q7の製造現場の人員の中で「熟練技能」者は、およそどの程度の割合を占めていますか。

1. 1~9%     7.1
2. 10~19%   15.8
3. 20~29%   17.0
4. 30~39%   16.2
5. 40~49%   10.1
6. 50~59%   11.0
7. 60~69%   11.0
8. 70%以上    9.5
  NA      2.6

Q11 その「熟練技能」者の企業への定着率について、以下の設問にお答え下さい。
A 最近5年間のベテランの熟練技能者の定着率(5年前の人数÷その中で調査時点で残っている人数)

1. 1~9%    1.2
2. 10~29%   2.0
3. 30~49%   2.7
4. 50~69%   13.7
5. 70%以上   78.2
  NA     2.3

B (Aで1~3を選んだ場合)定着率が低い要因はなんだと思いますか。主なものを2つ以内で選んで下さい。

1. 労働条件が全般的によくない            35.9
2. 仕事がきつい                   15.4
3. 能力を充分に発揮する機会がない          25.6
4. 仕事や職務に対する評価がきちんと行なわれない   28.2
5. 仕事の内容が高度でついていけない         20.5
6. 仕事が単純で面白くない              17.9
7. 職場環境が良くない                25.6
8. その他(具体的に      )          10.3

C 定着率を高めていくためには、どんな対策が必要だと思いますか。主なものを2つ以内で選んで下さい。

1. 賃金の引き上げ              43.4
2. 労働時間の短縮、休日の増加        29.6
3. 退職金や福利厚生の充実          13.1
4. 自動化や機械化に対応した職業訓練の充実  17.1
5. 能力が発揮できる場や機会の提供      34.4
6. 職場環境の改善              25.5
7. その他(具体的に      )      0.9
  NA                   16.7

Q12 貴社においてその「熟練技能」者の中心となっているのはどのような人ですか。

1. 長く自社に勤めて、技能を習得した人            79.7
2. 他の会社を経験して、自社に移ってきた人          11.1
3. 親会社・関連会社などで技能を習得し、自社に移ってきた人  4.5
4. その他                          0.9
  NA                           3.8

Q13 その「熟練技能」者の要員充足状況について、あてはまるものを選んで下さい。

1. 現在ほぼ充足しているし、将来も心配はない       23.4
2. 現在はほぼ足りているが、将来の見通しは立っていない  52.9
3. 現在は不足しているが、将来は何とかなると思う     12.0
4. 現在不足しているし、将来の見通しも立っていない     7.8
  NA                          3.9

〔今後の熟練技能〕

Q14 現在貴社では熟練技能の伝承・養成・訓練はどのように行っていますか。
A 伝承・養成・訓練は計画的に行っていますか。

1. 計画的に行っている       23.7
2. 特に計画的には行なっていない  74.0
  NA               2.3

B 伝承・養成・訓練の具体的な方法は主にどのようなものですか。以下の中で実施しているものをすべて選び、そのうち1位、2位については順位をつけて選んで下さい。
                             1位  2位  実施
1. 社内でベテランと一緒に仕事をさせながら覚えさせている
  (いわゆるOJT)                  89.6  5.1  96.7
2. 社内のベテランが講習などを行っている          3.6  36.2  50.3
3. 親会社に研修にいっている                1.2  12.2  26.9
4. 業界団体の技能講習にいっている             1.5  12.8  32.4
5. 公的機関の技能講習にいっている             2.3  17.7  40.7
6. その他(具体的に      )             -  0.9  6.2
  NA                          1.8  15.2  1.8

Q15 熟練技能の伝承・養成・訓練はうまくいっていますか。

1. うまくいっている    60.5
2. うまくいっていない   37.2
  NA          2.3

Q16 (Q15で2を選んだ場合)伝承、養成、訓練の障害になっているのは何ですか。主なものを2つ以内で選んで下さい。

1. 若い人で入社する人がいない             38.3
2. 若い人が定着しない                 32.7
3. 熟練技能を習得する場がない             10.1
4. 若い人が現場で仕事を覚える意欲が少ない       41.1
5. ベテラン熟練技能者に若い人を指導できる余力がない  58.5
6. その他(具体的に      )            4.0

Q17 (同じくQ15で2を選んだ場合)熟練技能者不足対策として熟練技能の機械化・自動化への置きかえは可能ですか。

1. 可能である    46.0
2. 不可能である   50.0
  NA        4.0

Q18 (Q17で2を選んだ場合)不可能な理由は何ですか。主なものを2つ以内で選んで下さい。

1. 今のところまだ機械化・自動化しても熟練技能に代替できない部分がある   83.1
2. プログラミングなど技術的に高度な部分があり、習得に時間がかかる     22.6
3. 熟練技能者に置きかえへの抵抗感があり、思うように機械化・自動化できない  4.8
4. コスト面で導入が困難                          47.6
5. その他(具体的に      )                      9.7
  NA                                   0.8

〔熟練技能者の処遇など〕

Q19 貴社の熟練技能者に対する処遇で該当するものをすべて選んで下さい。

1. 賃金面で考慮している                66.8
2. 役職昇進面で考慮している              51.5
3. 定年年齢や勤務延長・再雇用などの面で考慮している  43.2
4. その他の面で考慮している(具体的に      )  5.1
5. 他の従業員と変るところはない            20.7
  NA                        1.2

Q20 熟練技能者の技能水準を賃金に反映させるべきだと思いますか。

1. 反映させるべきだし、実際に反映させている     66.4
2. 反映させるべきだが、実際には反映させていない   25.7
3. 反映させるべきでないが、実際には反映させている   2.9
4. 反映させるべきでないし、実際反映させていない    3.6
  NA                        1.5

Q21 熟練技能者の定年年齢や勤務延長などはどうすべきだと思いますか。

1. 考慮すべきだし、実際他の従業員より就業年齢は長くなっている       35.7
2. 考慮すべきだが、実際には他の従業員とかわるところはない         42.8
3. 考慮すべきではないが、実際には他の従業員より就業年齢は長くなっている  4.7
4. 考慮すべきではないし、実際に他の従業員とかわるところはない       14.9
  NA                                  2.0

Q22 熟練技能者の時間管理はどのようにすべきだと思いますか。

1. フレックス制度など柔軟な時間管理にすべき  10.4
2. 他の従業員と差をつけるべきではない     80.8
3. わからない                 6.8
  NA                    2.1

Q23 熟練技能の伝承・養成・訓練に関してどのようなことを希望しますか。主なものを3つ以内で選んで下さい。

1. 学校教育における技能教育の充実              23.7
2. 学校以外の公的機関における技能教育の充実         48.8
3. 業界団体による技能教育の充実               47.3
4. 中小企業の技能養成を対象とした公的資金援助の創設・充実  63.8
5. 処遇と結びついた社会的資格制度の確立           35.9
6. その他(具体的に      )              3.5
  NA                           4.2

Q24 日本の中小企業の将来についてどう思いますか。A~Fの各項目についてお答え下さい。(注:Ⅰそう思う Ⅱそうは思わない ⅢNA  のパーセントを表示)
                          Ⅰ   Ⅱ   Ⅲ
A アジア諸国の追い上げにより、衰退する      41.3  58.1  0.6
B 海外との分業関係が進み、相互に発展する     58.1  41.0  0.9
C 若い人が集まらず、技能が継承されない      51.5  47.1  1.4
D 工場の海外移転が進み、産業基盤が空洞化する   61.0  37.7  1.4
E 新しい産業がおきて新たな展開をする       57.8  40.1  2.1
F 技術の高度化によって、発展していく       73.6  24.3  2.1

以下の各項目に関して、自由に記入して下さい。
(1) 中小企業の技能の評価や熟練技能の育成について、大企業(親企業)に望むこと。


(2) 熟練技能の育成や「モノ作り」基盤の拡充に向けた意見・要望。


最近の経営状況
Q25 半年前と比べて貴社の生産・出荷額はどうなっていますか。

1. 良くなっている    6.5
2. 変らない      21.3
3. 悪くなっている   71.3
  NA         0.9

Q26 貴社の約半年先の生産・出荷額についてどんな見通しをもっていますか。

1. 今より良くなる    9.9
2. 今と変らない    32.3
3. 悪くなっている   56.8
  NA         1.1

Q27 貴社がいま直面している経営上の問題点は何ですか。以下の項目の中で該当するものをすべてあげ、うち1位、2位は順位をつけて選んで下さい。
                       1位   2位   該当
1. 円高による影響             24.5   12.9   52.1
2. 製品単価の低下・上昇難         38.0   28.7   77.9
3. 従業員の確保難              2.0   5.4   23.0
4. 人件費の高騰              10.8   18.9   52.7
5. 製品ニーズの変化への対応         5.7   9.3   33.6
6. 海外との競争の激化            2.9   6.0   25.8
7. 親企業による内製化の影響         6.0   6.6   28.5
8. 金融機関の貸し渋りなど資金繰りの悪化   2.1   3.0   16.5
9. バブル期の過剰投資や投機のツケ      0.6   2.1   12.0
10. その他(          )     6.9   2.3   12.0
  NA                   0.6   4.8   0.6

Q28 (Q25で3を選んだ場合)売上や販売額悪化のもとで、どのような対策を取っていますか。下記の中から該当するものを全てを選び、そのうち1位、2位は順位をつけて選んで下さい。
                         1位   2位   該当
1. 人員削減による人件費負担の圧縮       37.7   11.6   55.8
2. パート等の活用による人件費コストの削減    3.4   10.3   21.3
3. 外国人労働者の活用              0.4   1.9   6.3
4. 人材の養成による技術力の向上        12.8   13.9   39.4
5. 優秀な人材の採用による経営革新・技術革新   4.6   6.5   21.3
6. 経営規模の縮小                5.5   9.1   19.8
7. 新たな業種への進出              7.4   7.2   26.1
8. 機械化・自動化の導入・推進         12.8   14.7   41.1
9. 工場の地方移転                0.6   0.6   3.4
10. 工場の海外移転               0.6   2.1   5.1
  NA                    14.1   22.1   14.1

Q29 貴社の今後の経営の見通しについてあてはまるものを選んで下さい。

1. 順調に伸びていくと思う         8.1
2. 現状維持程度は可能と思う       42.6
3. このままでは経営は悪化する      48.0
4. 廃業または転業せざるを得ないと思う   0.6
  NA                  0.6

Q30 貴社の要員状況についてお伺いします。
A 90年ごろのいわゆるバブル期において貴社では要員の採用はどのような状況にありましたか。

1. 事務関係も技能関係も予定通りに採用できた            20.3
2. 事務関係は採用できたが、技能関係は思うように採用できなかった  39.8
3. 技能関係は採用できたが、事務関係は思うように採用できなかった  2.4
4. 事務関係も技能関係も予定通りに採用できなかった         35.9
  NA                              1.7

B 93年春の要員の採用はどのような状況にありましたか。

1. 事務関係も技能関係も予定通りに採用できた            39.0
2. 事務関係は採用できたが、技能関係は思うように採用できなかった  24.9
3. 技能関係は採用できたが、事務関係は思うように採用できなかった  4.4
4. 事務関係も技能関係も予定通りに採用できなかった         23.6
  NA                              8.1

C 現在の要員状況についてお伺いします。
X 若い技能工について

1. 過剰気味である     6.9
2. ほぼ適正な数である   38.9
3. 不足している      53.2
  NA          1.1

Y ベテランの熟練技能者について

1. 過剰気味である     11.1
2. ほぼ適正な数である   60.8
3. 不足している      26.7
  NA           1.4

 Z 中高年、事務管理系従業員について

1. 過剰気味である     32.4
2. ほぼ適正な数である   62.8
3. 不足している       3.9
  NA           0.9

Q31 貴社では過去1年間で以下の項目に該当する雇用調整策を実施しましたか。実施したものを全て選んで下さい。実施していない場合は10を選んで下さい。

1. 残業規制             56.5
2. 出向・配置転換          16.1
3. 新規・中途採用の抑制       35.3
4. 休業・一時帰休          12.0
5. 希望退職者の募集         2.0
6. 退職勧奨             5.9
7. 正規従業員の解雇         3.6
8. パート・アルバイトの解雇     16.4
9. その他の雇用調整策を実施した   9.5
10. 雇用調整は特に実施しなかった  34.1
   NA              1.8

Q32 貴社では今後半年間で、何らかの雇用調整を行なう予定はありますか。以下の項目で該当するものを全て選んで下さい。実施の予定がない場合は10を選んで下さい。

1. 残業規制               56.0
2. 出向・配置転換            17.3
3. 新規・中途採用の抑制         35.9
4. 休業・一時帰休            16.4
5. 希望退職者の募集           5.1
6. 退職勧奨               8.0
7. 正規従業員の解雇           4.2
8. パート・アルバイトの解雇       14.7
9. その他の雇用調整策を実施する予定   16.2
10. 雇用調整を実施する予定はない    29.7
  NA                 2.7



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