概要 |
調査番号
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0322
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調査名
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裁量労働制ならびに労働時間管理に関する調査,2002
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寄託者
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日本生産性本部
(寄託時:社会経済生産性本部)
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利用申込先・承認手続き
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利用方法の詳細はこちら
SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる |
教育目的(授業など)の利用
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研究のみ |
利用期限
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一年間 |
データ提供方法
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ダウンロード |
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis
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利用不可 |
調査の概要
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裁量労働制については,1988年に研究開発技術者,情報処理技術者,プロデューサー,ディレクター,デザイナーなど5つの専門的業務のみを対象とした「専門業務型裁量労働制」が導入され,その後,ホワイトカラーの生産性向上が課題となる中,2000年には新たに企画・立案業務に従事する幹部要員を対象とした「企画業務型裁量労働制」が導入された。
2000年4月に施行された「企画業務型裁量労働制」が3年目を迎え,裁量労働制の見直し・規制緩和についての議論が高まっている。裁量労働制については,制度導入当初から対立する2つの考えがある。ひとつは,働いた時間ではなく,仕事の成果や実績などを評価して賃金を支払う裁量労働制は,これからの知識社会の雇用・労働に相応しい制度として期待されるというものであり,もうひとつは,裁量労働制は,労働時間管理のあり方が従来とは大きく異なることから,むしろ働き過ぎを助長することになるのではないかというものである。
このような状況を踏まえ,社会経済生産性本部では,裁量労働制と労働時間管理に焦点を当てた調査研究を実施した。今回の調査では,企業における制度の導入状況を把握するにとどまらず,職場における運用実態,労働時間管理の実態,さらには今後の展望に対する意見等を明らかにすべく,人事部門とライン管理職という対象の異なる2つのアンケート調査を実施した。
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データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計)
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量的調査: ミクロデータ
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調査対象
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[人事部門調査] 従業員数500名以上の企業の人事労務担当部長
[ライン管理職調査] 裁量労働制を導入している企業の,裁量労働制適用者を部下にもつライン管理職
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調査対象の単位
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組織
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サンプルサイズ
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有効回収数 回収率
[人事部門調査] 417票 11.7%(417票/3,573票)
[ライン管理職調査] 92票 28.8%(92票/320票*)
*320票は,30社の人事労務部門に配布した調査票の総数。
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調査時点
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2002年8月19日~9月30日
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対象時期
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調査地域
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標本抽出
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[人事部門調査]
ダイヤモンド社発行「会社職員録」全上場会社版2002および全店頭登録・非上場会社版2002より,従業員数500名以上の企業3,573社を調査対象企業として抽出。
[ライン管理職調査]
今回の人事部門調査で「裁量労働制を導入している」と回答した企業42社および社会経済生産性本部が2001年10月に実施した『第5回日本的人事制度の変容に関する調査』において「裁量労働制を導入している」と回答した企業78社の,人事労務部門に調査協力を依頼し,了解を得られた30社の人事労務部門を通じて,裁量労働制適用者を部下にもつライン管理職に調査票を配布(配布総数320票)。
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調査方法
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[人事部門調査]
人事労務担当部長宛てにアンケート調査票を郵送し,郵送による直接回収により回答を求めた。
[ライン管理職調査]
対象企業の人事労務部門に調査協力を依頼。了解を得られた30社の人事労務部門を通じて調査票を配布し,郵送により直接回収した。
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調査実施者
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社会経済生産性本部
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DOI
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委託者(経費)
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寄託時の関連報告書・関連論文
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「裁量労働制と労働時間管理に関する調査報告」,2003年2月,(財)社会経済生産性本部 社会労働部編,生産性労働情報センター
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SSJDAデータ貸出による二次成果物
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二次成果物一覧はこちら
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調査票・コードブック・集計表など
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[人事部門調査票][ライン管理職調査票]
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主要調査事項
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[人事部門調査]
(1)裁量労働制
・裁量労働制の導入状況
・専門業務型裁量労働制(導入時期,現在の対象業務,専門業務型裁量労働制で働いている人数,対象者の専門業務型裁量労働制での就業状況,専門業務型裁量労働制で働く人の割合)
・企画業務型裁量労働制(導入時期,所属部門,企画業務型裁量労働制で働いている人数,対象者の企画業務型裁量労働制での就業状況,企画業務型裁量労働制で働く人の割合)
・裁量労働制で働いている人の実労働時間把握状況,裁量労働制導入前と比べた実労働時間,みなし時間を上回る人の割合
・裁量労働制の導入による変化
・専門業務型裁量労働制に新たに対象に加えて欲しい業務,企画業務型裁量労働制を導入していない理由,簡素化してほしい企画業務型裁量労働制の手続き。
(2)労働時間管理
裁量労働制で働いていないホワイトカラーの労働時間の把握,ホワイトカラーの「サービス残業」の有無,残業手当の予算管理,厚生労働省指針「労働時間の適正な把握のための使用者が講ずべき措置に関する基準について」への対応,ホワイトカラーの労働時間と処遇。
(3)属性
事業内容,正規従業員数,労働組合の有無。
[ライン管理職調査]
(1)裁量労働制
・部下の数,裁量労働適用者,裁量労働で働いている部下の業務,「裁量」の範囲,会社に出勤せずに仕事をすること,実際に会社に出勤せずに仕事をしている人の有無,休日に出勤する場合の手続き
・導入前と比べた年休取得の実情の変化,裁量労働で働いている部下の実労働時間把握状況,裁量労働制導入前と比べた実労働時間,特定の人の労働時間の増加,実労働時間が長くなっている部下へのアドバイスや支援
・裁量労働制についての悩み事や相談,裁量労働制導入後の変化,裁量労働制の運営についての管理上の悩み。
(2)労働時間管理
裁量労働制ではない部下の労働時間の把握方法,「サービス残業」の有無,残業手当の予算管理,ホワイトカラーの労働時間と処遇。
(3)属性
性別,年齢,職位,所属部門。
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公開年月日
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2004/08/27
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CESSDAトピック
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詳細はこちら
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SSJDAオリジナルトピック
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雇用・労働
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バージョン
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登録:2004年8月27日 :
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特記事項
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