概要 |
調査番号
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1391
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調査名
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多様な人材が活躍できる職場環境に関する調査, 2019
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寄託者
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厚生労働省 雇用環境・均等局
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利用申込先・承認手続き
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利用方法の詳細はこちら
SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる |
教育目的(授業など)の利用
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研究のみ |
利用期限
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一年間 |
データ提供方法
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ダウンロード |
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis
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利用不可 |
調査の概要
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性的指向・性自認に関する社会の関心の高まりを背景として,誰もが働きやすい職場環境を実現していくことが重要な課題となっている。現に性的指向・性自認に関する従業員研修やトランスジェンダーの従業員に対するトイレや更衣室の利用に関する配慮を行うなどの取組を進める企業も現れている。
一方,いわゆる性的マイノリティ当事者の中でも職場環境に対するニーズは多様であり,企業の取組の在り方についても知見はまだ乏しく,相場観も形成されていない状況にある。このため,性的指向・性自認に関する企業の取組事例等を調査し,企業での取組や政策の検討に役立てることを目的とする。
本調査は「企業調査」と「労働者調査」の2つの調査から構成されている。
「企業調査」は企業におけるダイバーシティ推進および性的指向・性自認に関する取り組み状況や検討状況に関して,実態および課題を把握することを目的とした調査である。
「労働者調査」は性的指向・性自認に関わらず誰もが働きやすい職場環境を整備することが求められていることを背景に,労働者の実態を把握することを目的とした調査である。性的マイノリティの労働者については,職場において固有の困難を抱えていることや,企業の取組に関するニーズがあると考えられる。また,職場で多数を占めると想定される性的マイノリティ以外の労働者については,性的指向・性自認の多様性に関する受容度が様々であり,そのことが職場風土の醸成に大きく影響していると考えられる。そこで本調査では,職場環境の整備に資する基礎的知見を提供すべく,性的マイノリティの労働者,性的マイノリティ以外の労働者それぞれを対象に,職場に関する意識・職場の状況等について調査した。
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データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計)
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量的調査: ミクロデータ
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調査対象
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【企業調査】
農林漁業,公務の業種を除く,従業員数(原則として正社員数)50人以上の企業
【労働者調査】
「官公庁・公務員」,「農林水産業」以外の業種に「正社員」として従事している20~69歳の者
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調査対象の単位
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個人,組織
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サンプルサイズ
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【企業調査】
有効回答数2,388件(回収率23.9%)
【労働者調査】
有効回答数2,405件
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調査時点
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【企業調査】
2019年11月8日(金)~12月3日(火)
【労働者調査】
2019年11月22日(金)~12月9日(月)
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対象時期
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調査地域
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全国
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標本抽出
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【企業調査】
従業員数(原則として正社員数)50人以上の企業10,000社を計画サンプルサイズとし,従業員規模別に抽出数を割り付けた後(50~99人:5,000社,100~999人:3,000社,1,000人以上:2,000社),「平成28年度経済センサス活動調査」を用いて,業種の分布が全国的な分布と一致するように抽出数を設定したうえで,民間信用調査会社のデータベースより無作為抽出を行った。なお,対象企業抽出の過程において,抽出元のデータベースにおいて不足する区分があった場合,同じ従業員規模の企業において不足を補うよう抽出を行った。
【労働者調査】
初めにA社のモニター及びA社提携先のモニターのうち,雇用形態に関する登録情報が「パート・アルバイト」及び「無職」以外のモニターに対して,Q14までの設問をスクリーニング調査として配信した。スクリーニング調査のQ8とQ9を用いて「正社員」かつ「官公庁・公務員」,「農林水産業」以外の業種に勤務していることが確認でき,Q14までの設問で調査対象の条件に合致したサンプルは,スクリーニング調査に続いて本調査に進んだ。スクリーニング調査を含む全設問に回答したサンプル(4,884人)について,不整合回答や不適切回答を除き,さらに設問を十分に読んでいるかを確認する設問に対して指示通りの回答を行ったサンプルを有効回答とした。
なお,スクリーニング調査への回答によって判定された調査対象区分について,すでに回収サンプル数が回収目標数を上回っていた場合は,当該回答者は本調査に進まず,スクリーニング調査のみで回答終了とした。したがって,スクリーニング調査において調査対象の条件に合致したモニターのすべてが,本調査へ進んだわけではない。
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調査方法
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【企業調査】
郵送による配布・回収を行った。なお,回答企業が希望する場合は電子メールでの調査票の送付・回収を受け付けた。
【労働者調査】
インターネットによるモニター調査を行った。
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調査実施者
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厚生労働省 雇用環境・均等局 雇用機会均等課,実査は三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)
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DOI
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委託者(経費)
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寄託時の関連報告書・関連論文
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三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社,2020,『職場におけるダイバーシティ推進事業報告書』2020年3月
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SSJDAデータ貸出による二次成果物
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二次成果物一覧はこちら
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調査票・コードブック・集計表など
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【企業調査】 [ 調査票 ] [ 集計表 ]
【労働者調査】 [ 調査票 ] [ 集計表 ]
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主要調査事項
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【企業調査】
(1)企業概要
本社所在地,業種,正社員数,正社員の年齢構成,正社員女性比率,管理職女性比率,職場環境や制度の状況
(2)ダイバーシティ推進に関する取組
ダイバーシティ推進に関する認定の取得状況,属性・働き方などの多様性の重視度合,ダイバーシティ推進に関する経営方針,女性・高齢人材などの活躍の重視度合,ダイバーシティ推進に係る担当部署の状況,ハラスメントに関する取組
(3)性的マイノリティに関する取組について
性的マイノリティの存在認識,性的マイノリティに関する環境の変化,性的マイノリティをとりまく社会環境に対するかかわり方,社内の性的マイノリティ当事者の存在認知,性的マイノリティ当事者の認知のきっかけ,性的マイノリティ当事者からの相談内容,性的マイノリティ当事者からの相談への対応,社内の性的マイノリティ当事者コミュニティの有無,性的マイノリティに対する配慮を意図した取組の実施,取組への着手のきっかけ,最初に着手した取組,着手した時期,取組に期待する効果,取組に対する反応,性的マイノリティの周知に関する研修等の内容,性的マイノリティ当事者が休暇制度等を利用する際の特段の配慮,性的マイノリティに関する取組の今後の意向,性的マイノリティに関する取組を進める上での課題,性的マイノリティに関する取組を行わない理由,取組推進のために国や自治体に期待すること
【労働者調査】
フェース項目
出生届の性別,自認する性別,恋愛対象となる性別,性別移行の状況,性的指向のあり方,性自認のあり方,性的マイノリティが身近にいるか,正社員かどうか,勤務先の業種,居住都道府県,年齢,最終学歴,昨年度の年収,配偶者・パートナーとの関係性
(1)性的マイノリティに関する認知
性的マイノリティの存在認知,性的マイノリティ関連語彙の理解,性的マイノリティについて知る機会,偏見や差別の有無
(2)職場
カミングアウトの状況,勤務先での仕事の内容,従業員規模,勤続年数,職場での性別,仕事や職場についてどのように感じるか,一緒だと働きづらいと感じる人,職場に性的マイノリティがいるか,性的マイノリティと一緒に働くことに抵抗があるか,カミングアウトを受けた時にどう接すればよいか不安に思うか,アウティングについてどう考えるか,自分が性的マイノリティであることを伝えているか,カミングアウトのきっかけ,カミングアウトの相手,カミングアウトの結果起こった変化,カミングアウトしない理由,性的マイノリティの理解者・支援者であることを表明しているか,そうした人は職場にいるか,職場の様子,性的マイノリティが働きやすいと思う職場,ハラスメントの有無,性的マイノリティを理由に困っていること,働くうえで困ったときの相談先,勤務先で行われている性的マイノリティに関する取組,取組のうち働きやすさにつながっているもの,働きやすい職場環境のために行われたら良いと思う取組
(3)就職・転職
就職活動時に企業の性的マイノリティに関する取組状況について情報を得たことはあるか,就職活動で重視した点,就職活動時に性的マイノリティを理由に困ったこと,困った際の相談先,就職活動時に企業に性的マイノリティであることを伝えていたか,就職活動時に経験したこと,転職経験,性的マイノリティを理由に不快な思いをしたことをきっかけに転職した経験
(4)その他
過去30日間に感じたこと,職場における性的マイノリティに関する取組として行政に期待すること
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公開年月日
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2021/11/26
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CESSDAトピック
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詳細はこちら
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SSJDAオリジナルトピック
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雇用・労働
社会・文化
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バージョン
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1 : 2021-11-26
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特記事項
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