東京大学

概要
調査番号 PH030
調査名 東大社研・高卒パネル調査(JLPS-H)Wave 3,2005
寄託者 東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

研究はなし教育は一年
データ提供方法 ダウンロード
メタデータ閲覧・オンライン分析システムNesstar 利用不可
調査の概要  本調査(Japanese Life Course Panel Survey of High School Graduates; JLPS-H)は,東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)が出発点である。その後,厚生労働科学研究費補助金政策科学推進研究事業「若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証的研究」(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹・東京大学社会科学研究所)として,独自に実施されたアンケート調査である。

 本調査の目的は,少子高齢社会の到来の中で現役世代を担う若年層の進路行動・意識・価値観の実態を把握するとともに,彼らの行動や意識の変化を追跡できるパネル調査を実施して明らかにすることにある。具体的には,若年者の(1)学校在学中の生活と意識,(2)学校から職場への移行のパターン,(3)就業行動(非正規雇用,転職など),(4)意識・価値観の変化,の4つのテーマを取り扱う。

 このような目的により,本調査は次のような2つの特色を備えている。第一に,高校生を在学中に調査するだけでなく,卒業後も追跡し,高校生の進学・就業行動,意識,価値観についてライフコースの中で総合的に捉えようとしている。第二に,調査設計の段階で国際比較を念頭におきつつ調査項目を作成することで,より厳密な国際比較研究を目指している。

 本調査は,既に公開されているwave1の調査(PH010)に回答した高校生に対する,卒業後2年目の追跡調査(wave3)である。卒業後1年目の追跡調査(wave2)も,PH020としてすでに公開されている。

 本調査では、回答者は以下の4つの調査票のうち,いずれか1つを選択し回答している。

 ・調査票A(何らかの職業についている方(学生アルバイトを除く)用)
 ・調査票B(短大・専門学校・職業訓練校のいずれかに通っている方用)
 ・調査票C(4年制大学に通学している方用)
 ・調査票D(通学も就労もしていない方(浪人も含む)用)

 なお,本調査はパネル調査として設計されているため,2005年以降にも毎年継続して調査を実施している(ただし2007年を除く)。  
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査
量的調査: ミクロデータ
調査対象 wave1の[高校生調査]に回答した高校生のうち,
[調査票A]wave3時点で何らかの職業についている者(学生アルバイトを除く) 
[調査票B]wave3時点で短大・専門学校・職業訓練校のいずれかに通っている者 
[調査票C]wave3時点で4年制大学に通学している者 
[調査票D]wave3時点で通学も就労もしていない者 
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ 調査票送付数 2,014通,有効回答数 670人(調査票A 115人,調査票B 207人,調査票C 333人,調査票D 15人),回収率33.3%
調査時点 2005-10 ~ 2006-01
2005年10月~2006年1月
対象時期 2005 ~ 2005
調査地域 日本
日本
標本抽出 wave1の調査(PH010)に回答した高校生のうち,追跡調査に協力することを同意し卒業後の連絡先(住所と電話番号)を記入した者
調査方法 対象者に葉書で住所確認と調査票が郵送される旨のお知らせを事前に通知し,宛先不明のため葉書が配達されなかった者と海外居住者を除いて調査票を郵送した。
調査実施者 東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「失われた10年?―90年代日本をとらえなおす」連携プロジェクト「教育と労働市場の変容」(2000~2006年)(研究代表者 石田浩)
東京大学社会科学研究所「高校生の生活と進路に関する調査」研究会(2004~2006年度)(主任研究者 佐藤博樹)
「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」高卒パネル調査企画委員会

DOI 10.34500/SSJDA.PH030
委託者(経費) 東京大学社会科学研究所研究経費(2003年度~),厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究:2004~2006年度)
寄託時の関連報告書・関連論文 『若年者の就業行動・意識と少子高齢社会の関連に関する実証研究 平成18年度 総括研究報告書』,2007年3月,東京大学社会科学研究所
●「若年者の進路と追跡(パネル)調査」石田浩・佐藤博樹
●「高卒就職者の3年間」佐藤香・玄田有史
●「母親の子育て方針と高校生の自信」本田由紀
●「高校生の描く将来像」元治恵子
●「価値観の再生産に関する日米比較研究」深堀聰子
●「専修学校専門課程『受け皿』説の再検討」鶴田典子
●「女子にとっての短期高等教育と資格」長尾由希子
●「若年層の抱く将来への不安」中澤渉
●「福祉制度の知識と意見の表明の有無について」中澤渉
●「家族形成をめぐる若者の社会意識」諸田裕子
●「若者の公共観」白波瀬佐和子
●「現代若年層におけるキャリア意識の変化」三輪哲
●「大学生の退学・転学意識に関する分析」朴澤泰男
●「大学生のアルバイト時間数を規定する要因」篠崎武久
●「専門高校からの進学」伊藤秀樹
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など 調査票A 】【 調査票B 】【 調査票C 】 【 調査票D
集計表
主要調査事項 [全調査票に共通]

1. 現在の生活について
 生活費・学費のまかない方,進路選択の満足度,現在の居住形態,日常生活における困難や悩み,1年間に参加した社会活動

2. 高校3年生時点の状況
 家族構成,家庭の生活状況

3. 生き方・年金・福祉についての考え
 生き方についての考え(アルバイト・パートで生活,ニート,親と同居),人の役に立つとはどのようなことか,国民年金についての知識,国民年金を払う意思,国民年金を払う意思がない理由,老後の生活についての考え,福祉を負担すべき担い手,将来の生活についての不安

4. 将来の子育てについて
 子育てに対する印象,将来子どもがほしいかどうか,子どもがほしくない理由

5. ジェンダー観
 女性の仕事と結婚についての考え,男性の役割に関する意見

6. 将来展望
 30歳ごろにしていたい働き方・職業

[調査票Aの独自項目]

A1. 現在の仕事について
 現在・前年度の働き方,就職時期,業種,企業規模,職種,応募方法,現在の仕事の環境,高校時代の活動の役立ち具合,教育訓練の経験・期間・内容,職場の満足度,手取り収入

[調査票Bの独自項目]

B1. 通っている学校について
 現在通っている学校の種類・課程・年限,前年度の状況からの変化,入学形態,設置者(国立/公立/私立)

B2. アルバイトについて
 1週間のアルバイト時間

B3. 学校生活について
 学校の教育内容の満足度,成績,取得した資格,取得を目指している資格

B4. 就職活動・進路指導について
 職業・就職先を決める際に重視すること,来年度の状況の予定,就職活動の有無,就職活動をしなかった理由と今後の就職活動の予定,行った就職活動の内容・時期・回数,現時点での内定の有無・就職活動の継続状況,就職活動をやめた理由,学校の進路指導は役に立ったか

B5. 内定先について
 内定先の業種・企業規模・職種,応募方法,内定先での仕事と学校での教育内容・資格との関連,内定先・職種への満足度

B6. 自身の考え方について
 重視していること(仕事での成功,結婚など),自分にあてはまる事柄(お金の使い方,目標の有無など)

[調査票Cの独自項目]

C1. 通っている大学について
 現在の状況(昼間部/夜間部/通信制,学年),入学形態,前年度の状況からの変化,設置者(国立/公立/私立)

C2. 日常生活について
 1週間の勉強時間・アルバイト時間

C3. 大学生活について
 1週間に大学に行く日数・大学で過ごす時間,勉強・先生との会話・友人との交流の頻度,大学に入学してからしたこと(資格・英会話の勉強,インターンシップへの参加など),大学について感じること(授業が難しい・転学したいなど),ほかの大学への編入希望,出席率・単位取得率,成績,大学生活であてはまること(学生生活の充実,留学希望,4年での卒業見込みなど),大学生活の満足度

C4. 自身の考え方について
 重視していること(仕事での成功,結婚など),自分にあてはまる事柄(お金の使い方,目標の有無など)

[調査票Dの独自項目]

D1. 現在の状況について
 現在の状況,前年度の状況からの変化,現在通学も就労もしていない原因

D2. アルバイトについて
 アルバイト経験の有無,アルバイトを辞めた理由,アルバイトをしたことがない理由

D3. 今後について
 1年後の暮らし方の予定,1年後の暮らし方に向けて現在していること

※調査項目の詳細については,調査票を参照のこと。

※本公開データには,以下の質問項目に該当する変数については含まれていません。詳細については調査票を参照してください。
[調査票A]問3 (e),問28
[調査票B]問9,問19 c),問38
[調査票C]問8,問9,問39
[調査票D]問27
公開年月日 2013/07/24
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労働条件
政治行動と政治的態度
家族生活と結婚
ジェンダーと性別役割
若者
社会状況と社会指標
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社会・文化
バージョン 1 : 2013-07-24
特記事項 ・大規模なデータ修正などのため,データセットはバージョンアップされることがあります。なお,当データアーカイブからは最新バージョンのデータが提供されています。
・2021年12月23日 英語版データ提供開始