東京大学

概要
調査番号 1768
調査名 老研-ミシガン大-東大 全国高齢者パネル調査<Wave8(2012), Wave9(2017)>, 2012-2017
寄託者 東京都健康長寿医療センター研究所
利用申込先・承認手続き 利用方法の詳細はこちら

SSJDAが利用申請を承認したときに利用できる
教育目的(授業など)の利用 教育(授業・卒論等)も可

利用期限

一年間
データ提供方法 ダウンロード
オンライン集計システムSSJDA Data Analysis 利用不可
調査の概要  本研究プロジェクトは,東京都健康長寿医療センター研究所の前身である東京都老人総合研究所(研究代表:前田大作)とミシガン大学(研究代表:Jersey Liang)の共同研究としてスタートし,1987年には全国から層化二段無作為抽出された60歳以上の男女を対象として初回調査(Wave1)を行った。その後,1990年(Wave2)に60~62歳,1996年(Wave4)に60~65歳,1999年(Wave5)に70歳以上のサンプルを補充・追加しながら,2006年(Wave7)まで3~4年ごとに追跡調査を実施した。1999年のWave5からは,調査実施主体に東京大学が加わった。

 本調査では,訪問面接調査により,高齢者の身体的・精神的健康,家族,家族以外の社会関係,経済状態など,高齢者の保有する資源や生活の状況を様々な側面から調べている。同じ対象者を繰り返し調査するパネル調査,あるいは縦断研究(longitudinal study)の手法をとることにより,高齢者の資源や生活の状況の変化の様子や,変化をもたらしている要因を分析できるようになっている。

 2012年に実施したWave8は,それ以前のWaveや研究課題の継承に加えて,次の2つの特徴を有している。第一に,戦後生まれのコホートを含む60~92歳の新しい対象者がWave8から調査に加わったこと,第二に,「体力・身体測定」(握力,歩行速度,身長・体重計測)が導入されたことである。また,新たな質問項目や体力・身体測定の導入に伴い,Wave7の調査に含まれていた質問項目のいくつかが削除または変更されている。特に,Wave8以前より追跡してきた対象者については,高齢であることを考慮し,質問項目の大幅な削減を行った。Wave9は,Wave8までに参加を開始した対象者の追跡調査として2017年に実施した。

 Wave8はすでにSSJDAにて公開されていたが,今回公開するデータでは,2017年に実施されたWave9を統合した。Wave1からWave3までのデータは 0395,Wave4のデータは 0679,Wave5とWave6のデータは0823,Wave7のデータは1185の調査番号で公開されている。

 また,Wave4までは,ICPSR(Inter-university Consortium forPolitical and Social Research http://www.icpsr.umich.edu)のデータアーカイブにおいても,"National Survey of the Japanese Elderly" として公開されている(2025年4月現在)。
データタイプ(量的調査/質的調査/官庁統計) 量的調査: ミクロデータ
調査対象 Wave8以前から追跡を継続する「継続対象者」(Wave1,Wave2,Wave4,Wave5より参加する対象者)と,Wave8(2012)年に新たに無作為抽出された「W8新規対象者」(2012年8月末時点で満60~92歳の男女)。 Wave9では新規対象者の追加はなかった。
(継続対象者とW8新規対象者のデータは別ファイルとして提供されます)
調査対象の単位 個人
サンプルサイズ Wave8
継続対象者:死亡・施設入所を除く対象数1,903人,有効回答者数1,490人,回収率78.3%
新規対象者:死亡・施設入所を除く対象数2,461人,有効回答者数1,450人,回収率58.9%
Wave9
継続対象者:死亡・施設入所を除く対象数1,118人,有効回答者数828人,回収率74.1%
Wave8新規対象者:死亡・施設入所を除く対象数1,139人,有効回答者数920人,回収率80.8%

※いずれも訪問面接調査の対象者および回答者の数。郵送調査の対象者・回答者は含まない。
※回答者数には,代行調査(下記 [調査方法]参照)への回答を含む。
調査時点 Wave8:2012年9月末~12月
Wave9:2017年9月末~12月
対象時期
調査地域 日本
全国
標本抽出 確率: 層別抽出: 比例割当法
確率: 多段抽出
継続対象者:過去の調査で1回以上協力した者
新規対象者:層化二段無作為抽出法
調査方法 個別面接法:紙と鉛筆(PAPI)
肉体的/物理的測定・テスト
調査票を用いた訪問面接法(面接調査と体力・身体測定を含む)
※対象者本人への面接調査を基本とするが,重い病気などで本人が回答不能の場合は,家族などへの代行調査を実施した。
※事前に施設入所が判明,またはその他の理由で訪問調査が困難と判断された継続対象者については,代理回答可の郵送調査が行われた。
調査実施者
東京都健康長寿医療センター研究所(東京大学高齢社会総合研究機構・ミシガン大学と共同で実施,実査は中央調査社)
DOI
委託者(経費)
委託者(経費)名 研究費番号 研究費拠出機関
科学研究費補助金(基盤A) 23243062(2011~2014年度) 東京大学
科学研究費補助金(基盤B) 17H02619(2017~2019年度) 東京都健康長寿医療センター研究所
科学研究費補助金(基盤A) 17H01555(2017~2019年度) 東京都健康長寿医療センター研究所
東京都健康長寿医療センター研究所長期縦断研究「全国高齢者の健康と生活に関する長期縦断研究(JAHEAD)」 (2018年度~) 東京都健康長寿医療センター研究所
寄託時の関連報告書・関連論文 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム「高齢者の健康と生活に関する縦断的研究-第8回調査(2012)研究報告書-」, 2015年3月
東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム「高齢者の健康と生活に関する縦断的研究-第9回調査(2017)研究報告書-」, 2019年1月
※本データを用いた学会発表・論文等(SSJDA利用分を含む)の最新リストは,調査のホームページ(https://www2.tmig.or.jp/jahead/)の「研究成果」のページから入手できる。
SSJDAデータ貸出による二次成果物 二次成果物一覧はこちら
調査票・コードブック・集計表など Wave8 【継続調査票】 【新規調査票】 【代行調査票】 【欠票調査票】 【郵送調査票】 【コードブック
Wave9 【継続調査票】 【新規調査票】 【代行調査票】 【欠票調査票】 【郵送調査票】 【コードブック
主要調査事項 (1)基本属性など
地域特性,移動状況,生年月,性別,死亡の状況,教育年数,など

(2)就労
現職の有無・属性(雇用形態,従業員規模,職種),労働日数・時間,仕事満足度,退職の有無・時期・理由,など

(3)家族
婚姻状況,離死別時期,子ども数,子どもの属性(性別・年齢・配偶者の有無,自宅からの距離,など),同居者数,同居者の続柄・年齢・性別,配偶者の就労・健康,子どもへ/子どもからの経済的援助,孫・ひ孫の世話,など

(4)社会関係(家族以外)・社会的支援
友人・近隣・グループ参加(親友数,近所付き合い数,友人・近所・親戚との接触頻度,参加グループ,孤立感,など),社会的支援の受領(傾聴者,いたわってくれる人,病気の世話/経済的援助をあてにできる人,など),ネガティブサポート(周囲からの頼まれ事,など),社会的支援の提供(話をきいてあげる,励ます,手伝い,など)

(5)身体的健康
病気・視力・聴力等(慢性疾患,1年以内失禁,など),ADL/IADL/身体機能(日常生活動作,手段的活動能力,手助け者の有無・頻度,身体的能力,など),主観的健康感(同年代との健康度比較,など)

(6)体力・身体
測定(実測)握力,体重,身長(Wave8のみ),デミスパン(Wave9のみ),歩行速度

(7)保健行動
医療機関・保健福祉サービス利用(医師受診回数,入院日数,ホームヘルプサービス,デイケア・デイサービス,など),生活習慣(庭仕事・体操・散歩の頻度,飲酒・喫煙,など)

(8)精神的健康・主観的幸福感
認知機能,うつ尺度,人生満足度尺度,領域別満足度(健康状態,経済状態,仕事,家族,友人,全体的な生活)

(9)経済
不動産(住居形態,土地マンションの名義),収入・預貯金(配偶者と合わせた年収,収入源,やりくりの苦労,同年代との経済状態との比較,など),年金(現在受給中・受給予定の公的年金,年金受給開始年齢,など)

(10)その他
ライフイベント・ストレス(1年以内の親しい友人,兄弟姉妹,子ども・孫の喪失経験),奉仕活動,余暇活動,家族規範,宗教,インターネット・メール利用頻度,調査継続意思

(11)調査員観察
同席者の有無,面接中の様子,対象者宅や周囲の環境の評価,など

※上記には「新規対象者」のみに質問した項目が含まれる。継続対象者の調査項目や以前のWaveから共通する調査項目については,コードブックを参照
公開年月日 2025/07/17
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所得、財産、投資・貯蓄
健康一般とウェルビーイング
高齢者
家族生活と結婚
社会行動と社会的態度
SSJDAオリジナルトピック 保健・医療
社会・文化
バージョン 1 : 2025-07-17
特記事項 ・Wave1~Wave3(0395),Wave4(0679),Wave5・Wave6(0823),Wave7(1185)のデータと結合可能です。
・本データを使用した論文・学会発表等の最新リストは,研究プロジェクト(JAHEAD)のホームページ(https://www2.tmig.or.jp/jahead/)に掲載されています。二次分析にあたっては,これまでの研究と重複がないかをご確認ください。
・謝辞(citation, acknowledgement)の書き方は,データとともに配布されるreadmeファイルを必ずご確認ください。
・2022年10月に実施されたオンラインセミナー「『全国高齢者パネル調査』の特徴と使用上のコツ:新公開のWave8(2012)を中心に」の資料はこちらです。